現在の仕事についた経緯
中学生の頃、映画「天使にラブソングを2」を観て、ゴスペルに興味を持ったことがきっかけでした。高校1年生の秋、私の人生に大きな転機が訪れました。黒人アーティストによる本格的なゴスペルコンサートが学校で開催されたのですが、なんと公演後にピアノを弾く機会が与えられ、その場でスカウトを受けることに。その後、さまざまなツアーにピアニストとして同行する中、今度はゴスペルクワイアの指導者としての道が開かれ、大学3回生の時にはすでに関西で9つの合唱団を率いるようになりました。これらの経験を通し、この道に生きることを決意。大学卒業と同時に「ゴスペルミニストリーS.C.A」を起業。今年で創立21年目を迎えます。
仕事へのこだわり
私は、S.C.Aの代表として「音楽を通じたメッセージの発信」と「地域社会への貢献」を活動の柱としています。ゴスペルの持つ力で「良い知らせ」を届けることを目標に掲げ、音楽活動と社会貢献の両立を追求しています。この理念は、「ゴスペルを全世界に届ける」というビジョンに基づき、音楽教育、イベント運営、地域活動など幅広い分野で実践してきました。
私が特に大切にしているのは、音楽を通じて人々の心を豊かにすることです。ゴスペルの本来の意味である「良き知らせ」を伝えるため、歌唱指導だけでなく、音楽の力を感じられる場づくりに力を注いでいます。たとえば、大規模なゴスペルイベントや地元でのクリスマス公演を開催し、観客と出演者が一体となって音楽を楽しめる空間を提供しています。また、SNSを活用して、誰もが気軽にゴスペルに触れられる環境を整え、多くの人々にその魅力を届けています。
地域社会への貢献も私の重要な使命です。音楽や英語のレッスンを通じて、地域の人々が学び成長できる場を提供することで、地域に根ざしたコミュニティづくりを目指しています。また、音楽を活用した地域イベントや奉仕活動にも積極的に取り組み、音楽の力で地域を元気づけています。地元の企業や団体との連携を深める中で、地域社会からの評価をいただき、S.C.Aは兵庫県の代表的な企業の一つとしても認められるようになりました。
私は、音楽を単なるエンターテイメントではなく、心を通わせる手段と捉えています。一人ひとりが音楽を通じて自己成長や自己表現を深められるようサポートし、ゴスペルの魅力を多くの人々と分かち合うことで、より良い社会の実現に貢献していきたいと考えています。
若者へのメッセージ
豊かな人生を送るために、ぜひお勧めしたいことがあります。それは、「自分の強みを誰かの幸せのためにフル活用すること」です。
私の強みは、「アーティスト」「経営者」「コーラス指導」「ボイストレーナー」「楽器メーカーのアンバサダー」「音楽講師」「コンサルタント」「音響エンジニア」「4児の父」など多岐にわたります。これらを状況に応じて組み合わせ、より高い価値を生み出せるよう心がけています。
たとえば、合唱団の出張レッスンでは、普段アンバサダーを務めている楽器メーカーの製品や音響システムを活用し、専門的なボイストレーニングを提供。さらに、子育て相談や進路アドバイス、ビジネスコンサルタントとしての支援も行い、冠婚葬祭の際にはセレモニープレイヤーとして心を込めた演奏を届けています。
強みを活かして誰かの幸せに貢献すると、自分自身も大きな喜びを得られます。それは、私たちが「他者の喜びを共有できる存在」だからです。ぜひ、皆さんも自身の強みを育て、あなたを必要とする方々に惜しみなく提供してみてください。その先に、きっと豊かな人生が待っているはずです。