現在の仕事についた経緯
小学校高学年から完全不登校状態になり、中学校の授業は一度も出席することなく卒業しました。
昼間定時制高校に入学するも再度不登校になり、合計約5年間の不登校経験がありました。
再入学した夜間定時制高校で恩師と呼べる担任の先生に出逢えたことや、高校1年生の夏に始めた受験勉強(といっても中1の内容から学習)を経て、学ぶことの楽しさと難しさを実感しました。
自身の経験を活かし、大学入学後は不登校経験者や学びなおしの大人の方を指導し、そのような仕事にやりがいを感じていました。
一方で、教務面や学習支援のあり方を「より自分の思うようにやってみたい」という気持ちが芽生え、2022年夏からこまらん塾の構想を開始し、同年11月に起業しました。
仕事へのこだわり
あまりこだわりというのはなく、いつもしなやかな思考でいられたらとは思っていますが、強いて言うならどんな業務もスピードより丁寧さ・正確性を重視しています。
背景には、私が心理学科出身で元々は臨床心理士を目指していたということもあって、スピードに追われながら物事をおこなうより、心理士さんがゆっくりじっくり話を聴くことのように丁寧で正確なスタイルに憧れているから、というのが関係している気がしています。
お問い合わせに対するメールの返信も、入塾相談のときの説明も、英語の授業においても、該当しているのではと感じます。かつて授業の時に、「説明が冗長気味だ」とご指摘を受けたこともあったので、その点は反省したいところです。
若者へのメッセージ
私が誰かにアドバイスできる立場ではない気がしていますが、しいてあげるなら一つ。
それは、「人生の困難にあるときに見えるものや出逢った人を大切にしてほしい」ということです。
振り返ると、ほんとうに大切だと思える存在は、どんな困難の中にあっても連絡をくれたり、相談に乗ってくれる人たちでした。ただ、そういった存在は決して多くありません。こちらがお金があるときや仕事がうまくいっている時に寄ってくるだけで、少しでもうまくいかなくなった途端に離れていく人もいます。だからこそ、困難や苦難の中で出逢い、信頼し合える人の存在は本当に貴重だと感じます。
苦しい時期を過ごしているときは、心身ともに疲弊し、つらいことも多いでしょう。
しかし、その中でしか出逢えない人や、経験できない感情が確かにあるのも事実です。
思い悩む日々や困難の中にいるときは、そのような苦境のなかで見えるものや出逢う人を大切にしていただければと思います。