現在の仕事についた経緯

新卒で社会に出た際、“理系大学院出身なので”というなんとなくの理由で、周りの友人と同じように大手メーカーに就職しましたが、そこで待っていたのは、やりたくない仕事の連続でした。

もちろん、一人前になるまでは、数年の下積み期間のようなものがあるのはわかっていたのですが、毎日朝から晩まで自分の情熱が湧かない仕事をやり、思うようにパフォーマンスが上がらないことに、当時はどうしても耐えられませんでした。

その頃から、本当に自分がやりたいことは何か、生涯を通して関わりたい事業は何か、といったことを探求するようになり、結果的に行き着いたのが起業でした。今では自分のやりたい仕事をしながら、社会に貢献できていることに幸せを感じています。

仕事へのこだわり

四方良しの方法はないか、とよく考えるようにしています。四方とは「お客様、取引先、世間、自分」です。

起業すると、自分のやりたいことがどうしても先行してしまいがちですが、それだけではお客様には喜んでいただけませんし、売り上げにもつながりません。仕事は基本的には社会貢献ですので、お客様や世間が求めているものでなければいけません。そのため、商品を設計したり、マーケティングを行ったりする際には、常にこのことを意識しています。

また、トラブルが起きたときにも四方良しの解決策はないか、と考えます。トラブルは神様からの贈り物だと思っておりますので、テストを受けているような感覚になり、楽しみながら四方良しの解決策を探していると、自分でも想像していなかったような良いアイデアが生まれることがあります。

この四方良しを探求するのが、仕事の醍醐味ではないかと思います。また、「一人でも多くの人が、自身の情熱や才能を活かし、自分らしい人生を送れる未来を作る」ことをモットーに活動しておりますので、常にそういった機会をお客様に提供できないか、考えを巡らせています。

これからは、個人の時代になっていくと言われています。私の名前は「将輝」と書くのですが、「将来が輝くように」という想いを込めて親がつけてくれました。私自身もそうなるように努力している最中ですが、今後もお客様と一緒に「将来が輝く」未来を作っていきたいです。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

自身の才能・能力を開花させる活動で社会問題の解決を目指し、環境負荷に配慮した取り組みや労働環境に配慮した効率的な経営を行っております。これまでの取り組みとしましては、自社スタッフのリモート化、自社マニュアルの電子化などです。

そして、タイアップによる健康経営の推進、女性向けコンテンツの創発などにも取り組んでいます。新型コロナウイルス感染症拡大時には、オンラインで学べる講座を支援いたしました。海外在住の日本人への教育コンテンツ支援も行っており、地域や年齢に捉われることなく教育面での支援をしています。

また、一般社団法人と協力しながら、全世界の人の健やかな命の営みに貢献するためのプロジェクトを展開し、ウェルビーイングで持続可能な社会の実現を目指しています。

他にも、2030年までに貧困を終わらせることを目指し、子どもの保健と栄養、人身取引や子どもに対するあらゆる暴力の撤廃、平和な社会の構築などに重点的に取り組むワールド・ビジョンや、国内外40カ国以上で子どもたちを支援しているグッドネイバーズ・ジャパンに寄付をしています。

若者へのメッセージ

若い頃から自分の才能や情熱について考えることは、とても大切です。これからの長い人生で、「毎日生活のために、自分の望まない仕事をし続けるのか」はたまた「毎日心から楽しい仕事をしながら、幸せな人生を送るのか」、どちらが良いか答えはハッキリすると思います。

今はテクノロジーの発達で、やりたいことはほとんど実現できる時代です。特にAIの発達で、目まぐるしいスピードで変化する社会では、自分の才能やスキルを磨いて社会に貢献し続ける力をつけておくことは必須となります。

その結果、今の会社に居続けるのか、転職をするのか、起業をするのか、最適な道が見えてくるはずです。私も現時点でまだ30代なので、あまり偉そうなことは言えませんが、少なくとも自分の経験からは、早いうちに自分の情熱や才能、能力を見つめ直しておく方が自由度が効くのでオススメです。

年齢を重ねるにつれて、結婚や昇進など身分が固まってくるので、若くて何でもできるうちにチャレンジして失敗・成功のいろいろな経験を積んでください。応援しています。