現在の仕事についた経緯

かねてから独立したいという気持ちがありました。その上で、まだ世の中には存在しない自社だけのオリジナルで勝負したいと考えていました。後から他の人が真似しようとしても絶対に負けないサービスを作ろうと思ったのです。
独立前は、リバースオークションというITツールを活用して大企業のコストを削減する、当時としては新しい分野のサービスを提供していました。
国内トップクラスのコンサルティング経験を持っていることが自分の強みでしたので、その知見と、建築という自分が興味のある分野を掛け合わせた結果が、現在のサービスに繋がっています。

仕事へのこだわり

何事においても、フェアにやりたいと思っています。
コスト削減というサービスは、発注者と受注者の利害が対立する境界線において、如何に両社が満足する着地点を見出すかというところに難しさがあり、仕事としての面白さがあります。
発注者・受注者の関係は、ビジネス上の関係である以上、少なくとも価格の一点においては、必ず利害が対立します。そこを、ただ下げてくれ・ただ上げてくれでは、お互いの主張が平行線を辿ってしまい、解決につながりません。双方が納得する為には、例えば、「お客様によりご満足頂く為にはどうすれば良いのか?」といった、双方が合意できる、より上位の概念から問いを立て、一緒に問題を解決していく姿勢が欠かせません。
当社の仕事は、このような問いを立て、また、問題解決の為の解決策をご提案することですが、その際、常に気を付けるべき事が、冒頭に挙げた「フェアであること」です。
一般的に、お金を払う側の発注者の方が立場が強く意見を通せますが、受注者の方でも言われた通りに従うだけでは、ビジネスとして成立しませんので、例えば、“一部の商品で価格を下げる代わりに、別の商品で大きく取り返す”といったような戦略を立てて臨みます。
そのような状況の中では、「何を以ってフェアとするのか」ということ自体が答えのない、非常に難しい問題となるのですが、正解を求める姿勢を常に持ち続け、相手の目線に立って考えることを忘れずに、日々仕事に向き合っています。

若者へのメッセージ

自分自身の選択肢と可能性を最大化する為、常に全力で取り組むことをお勧めします。
何をやりたいかという観点と、何がやれるのかという観点の両面から検討していくと、現実的な次の一手はかなり絞られます。
真剣にやれば、大体のことは何とかなると思いますので、必要以上に失敗を恐れることなく、積極的にチャレンジして欲しいと思います。