現在の仕事についた経緯

何よりも『発想して創る』、その才能を持ち合わせているのは確かで、若い時はデザイナーになる夢持っていました。
しかしデザインする仕事はとても大変だと『ウエディングハットデザイナー時代』に思い知りました。
服のお直しは、基本元に戻す、サイズ調整する等、仕事が明確な上にお客様にとても感謝される仕事です。
この天職は暮らしていた街中で偶然見つけました。
見つけ出して追う、負けない体力と気力、行動力。子育て中でも働き続けられる環境と、経験を活かす自分のアピール等。
全て乗り越えるチカラが無ければ、今のポジションになれなかったのは確かです。
服のお直し業界はまだまだ進化が遅く、反対に昔ながらの技術と心の触れ合いを残していける貴重な分野だとも感じます。
そんな業界で今、革命を起こしたいと発想のまま作ったお直しの店『直すカフェ赤い糸』は大阪箕面白島にあります。
生き甲斐と、ビジネスチャンスがいっぱいある『服のお直し』という私の仕事。
大切な想い出の服が甦る、そんな貴重なお仕事を毎日しています。

仕事へのこだわり

2003年に開業するまでは、子育てのため、家庭の暮らしを支えるため、パートで都合の良い営業職をしていました。そんな暮らしの中、イメージしたことが現実になる、そんな現象をよく体験していました。
当時、小学生と乳児の息子がいても私が世帯主の役割で、外国人の旦那さんに保育園の送り迎えをしてもらい、結局、私がしっかり働ける環境が作られていました。そのため、決心したことは『何歳になっても仕事ができる職人になる』ということでした。
その後、『有言実行』で、言った通りにお直しの職人になり、経営者になりました。生活のために仕事をするのではなく、仕事をして報酬をいただくから生活ができる、そういう考えに変わりました。【逆転の考え方】が今でも続いています。

現在、お直し職人歴が21年目となりましたが、まだまだ新しい展開を考えています。
自分のために服を作り、自分自身がモデルになり、撮影してお客様にアピールする。そういった自作自演の広告も好評でSNS等で出しています。
服のお直しは昔ながらの業界で、70代・80代のスタッフさんがまだまだ活躍できる分野です。仕事が出来るならば年齢制限はありません。そしてお客様も、赤ちゃんから、おばあちゃん、おじいちゃんまで幅広い年代の方々がいらっしゃいます。
素敵な環境の中で毎日働ける私はとても幸せで、こんなに自然体でいるのにお客様が途切れることなく、毎日ご来店いただいています。そんな感謝の気持ちで溢れた店が【直すカフェ赤い糸】なのです。
フランチャイズの3店舗も年中お直しが途切れることなく入ります。宣伝・広告・他社依頼、全く無しで今がある。それは私達の技術と信頼が実ったからだと確信しています。
この先も私達の躍進を見守っていただけると嬉しいです。

若者へのメッセージ

時は過ぎ、その年代の様々な時代背景があります。でも本当は、時代・年代は関係ないんだと思います。自分自身が持っている想い、それが全てですよね。
まだまだ若く、年代が違っても、お店ではとても素敵なお客様に出逢えます。「時代が違ってもこんなに楽しそうに夢を持っている青年もいるんだな」という安心感もあり、一緒に話して盛り上がります。
毎年必ず歳を重ねていきますが、体の健康を保ち、毎日楽しく仕事をしましょう。それが天職ならば1番良いことです。自分に合った仕事を見つけて、手に職をつけてくださいね。『職人』って、何かキリッとした素晴らしい性質と響きがあります。
私は絶頂期のバブル世代です。その絶頂期に乗っかり楽しんでいた1人です。若者は今を楽しんで。私達の過去も楽しかったから。それが繰り返されるのが人類です。
好きなことを仕事にすることが1番幸せですよ。沢山、ありがとうございます。