現在の仕事についた経緯

もともとサッカー選手になることが夢でした。
3つ下の妹がバスケ中に膝の靭帯を断裂し、見舞いにいったところトップアスリートをみている先生と出会いました。
そこでリハビリという仕事は素敵だなと感じ、病院勤務の道を選びました。勤続年数2年目になったときに課長から相談を受け、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患っている40代の女性を担当することになりました。
進行性の難病で、指先から心臓に向かってどんどん筋肉が衰え、カラダの自由が効かなくなっていく、ただ認知機能は全く問題ない、まさに地獄のような病気と闘っている方のリハビリでした。
筋力低下の予防を目的にリハビリに従事していましたが、ある日、リハビリを終えた後、病室から退室しようとすると「行かないで」と患者様から呼び止められました。
しかしながら担当の患者様が別室で待機しているので、「また明日くるからね」とお伝えし病室を後にしました。
翌日、患者様は病室にいらっしゃいませんでした。お亡くなりになっていました。
私は自問自答を繰り返し、とても後悔しました。
もし可能なら患者様が病気になる前の世界から介入できないか?予防より未病が大切。
そう思い、独学で色々なことを勉強した結果、「脳幹」への理解、アプローチが最も効果的、有効的であると確信し、現在に至ります。

仕事へのこだわり

「より良くなるために何がベストなのか?」
その観点から、私に関わってくださる方にいかに喜び、楽しんでもらえるのか?を常に考えるようにしています。
そしてみなさんにとって、地域にとって、日本にとって何が必要で私に何ができるのか?私に何が成せるのか?と、創意工夫の毎日です。
先人の方々が常にそのような考えをしていたからこそ、今の私は安心で安全な暮らしができていると実感しています。
未来の子ども達が健やかに暮らせるよう、自身のできることに最善を尽くします。

若者へのメッセージ

先人さん達は「大志を抱け」と言っていました。
もし何かが上手くいっていない、トラブルに苛まれることが多いのであれば、確固たる強い想いを持って生きる決意をする必要があります。
問題は他人や環境にあるようにみえますが、自身には改善の余地はなかったのか?を常日頃考えていれば打開策は必ずみえてきます。
頑張り過ぎず無理なくできることからやっていきましょう。
より良い日常になることをココロから願っています。