現在の仕事についた経緯
商社時代に「電磁波」というものに直面し、設計事務所時代に「市場開拓」を経験してきたことで、社会性と利益追求を両軸に併せ持った仕事を創出したいという欲求に駆られました。
たくさんの人と会い、日本は世界でもっとも電磁波が強い国であることがわかりました。しかも、アースにより解決できるにもかかわらず、そこに誰も気が付いていませんでした。
最終的にはその先の答えは自分にしか出せないと確信し、「電磁波」に特化した、いままでにない会社を創ることになりました。
仕事へのこだわり
20代は、寝なくても気力でいくらでも走っていけるため、手を抜かずに全力で取り組んできました。しかし30代になって創業し、経営という未知の世界と新しい事業を展開していくときに必要不可欠なことは、自分のカラダはココロと一対であると認識することと、すべてを楽しむことだと実感しました。
創業して22年が経ちますが、激務に耐えられるだけの体力とそれを支える思考が大事ですね。その思考を支えるのは、揺るがない自信と仲間です。つまり、“自分がどうすれば力を十分に発揮できるか”を理解しているかどうかです。己を知ることこそ、究極のビジネスの本質かと思います。
相手に映っているのは自分ですから、自分を見ている相手がいるわけで、その相手を知るためには、自分のことが分かっていないと良い結果を導き出すことが難しくなってきます。どんな結果になっても振り返りと反省を行い、一度決めて走り出したら、決してあきらめないことが大切です。
何度も何度も改良して、納得がいくまで創り上げた製品は、格別の幸せを感じさせてくれます。仕事もプライベートも全力でやって、自分が楽しまなければもったいないです。最高の仲間と共に、新しい時代を切り拓くことの尊さを体感できることが、私にとっての生き甲斐でもあると思っています。
若者へのメッセージ
私たちが新人の頃は、セールス会議では灰皿が飛んできて、ノルマを達成できなければ罵られ、パワハラやモラハラと言われるようなことが現場で起こるのは当たり前の時代でした。そのため、無我夢中で仕事をこなして、最短ルートで結果を出すことだけを考えていたように思います。
しかし、その時に培われた大切なことはたくさんあります。現代の若者たちにとって、いまの時代は、欲しいものは我慢せずして手に入りますし、仕事の選択肢は多岐に渡ります。自由性が高いわけですから、こんな時代だからこそ、自分と真正面から向き合って、「頑張らないで、あきらめない」という気持ちで、目の前のプロジェクトに取り組んでもらいたいですね。