現在の仕事についた経緯

「ユニセフのようなお仕事がしてみたい。」と、現在カナダの大学に在籍する娘が小3当時に言ったことがきっかけです。国際NGOで働くには、本格的な英語力が不可欠と思い、様々な英語教室を探し回りましたが、納得いく教室が見つかりませんでした。
「ならば!」と自分で教室を開設しました。当時、編集業の傍ら、我が子含む3名の子どもで週末のみの開催でしたが、私同様、海外在住経験のある親御さんたちの間で噂が広がり、生徒数50名台に至った段階で、編集業を辞め、教室に専念しました。
株式会社にすることを決断し、現在では世田谷を中心に150名が在籍する英語スクールとなりました。

仕事へのこだわり

「世界へ自己発信するための道具」としての英語力を、日本の次世代に手渡すことをミッションとしています。
私立高の英語教師の経験から、日本の学校の英語教育は、受験のためだけに終始し、その文法中心の学習法は、むしろ英語嫌いの学生を増やしていると痛感しました。実際、日本人の英語力は非英語圏の国の中で下落し続けており、国力の低下の一因とする専門家さえいます。
私自身、教職を辞め、人種の坩堝であるニューヨークに飛び込み、学び、働く中で、重要なのは自身の想いを明確に、堂々と発信する力であることを実感しました。その経験をベースに、英語学習を通し、自己発信力、自己肯定感を育むことを第一としています。
その具体策として、フォニックス教授法(英語の文字の音とルール)を、発信のソフトとして聴覚が柔軟な小学生のうちに身に着けること、国際社会のマナーとも言えるノン・バーバル(非言語表現)すなわちジェスチャーやアイコンタクトなどを「空手の型」のように身に着けことを行っています。そして、SDGsなどの社会課題を英語でシェアする授業内容を実践しています。
その成果発表として、年1回、年長から高校生まで、本格的な音響、照明、ビジュアルツールで、英語プレゼン大会を開催しています。その大会では、過度に空気を読みがちな日本の子どもたちが、自己発信への「気おくれ」の壁を打ち破り、自身の想いを英語に託して発する感動的な場面が数々生まれています。
高い理想だけでなく、合理的なメソッドを通し、日本の次世代がグローバル時代を生き抜く力を情熱持って育んでいるスクールは、他にないとの自負があります。

若者へのメッセージ

東海の孤島の国(日本)の基準が全てではありません。
私たちは今、ネットという国境を越えた巨大な網で世界中がつながっている、未曽有の時代を生きています。
人生が多かれ少なかれその時代に制約されるものならば、いっそこのグローバルな時代の鼓動を体感しよう。その醍醐味を味わい尽そう。
学歴は、日本にしか通用しない。英語力も、実はあまり関係ない。
重要なのは、世界へ向けて、「一歩踏み出せ、踏み外せ。」「語れ、飛べ、舞い上がれ。」その気概あるのみ。
さあ、世界に心を開いてみよう。
たった一度の人生の景色が違ってくるはずです。