現在の仕事についた経緯
ファッションに興味を持っていました。ただ、社会人になると、仕事のほとんどの時間をスーツを着て仕事をしていることに気が付きました。このような自分の体験から、スーツに興味を抱くようになったのです。
そして実績を作っている営業の方々は、みんなスーツの着こなしがかっこいいという身なりの共通点にも気が付きました。
仕事ができる方々はスーツを自分好みにカスタムしていたのです。オーダースーツを着ていた方は、仕事の成果はもちろんですが、人生でも充実していた人が多かったように感じます。
「第一印象は、3年続く」ということは、営業の仕事をしていた時に早い段階で教わりましたが、もし、教わっていなければそこまで気にせずに過ごしてしまっていただろうと思います。
こうした経験から、自分が周りの人からどのように見られているかという「自身の印象」が人生を作っていると考えるようになりました。
スーツ、ジャケットを着て働く人々の、パフォーマンス(人生)の向上に対して力になりたい思いからオーダースーツ事業への進出を決めました。
仕事へのこだわり
私にとって情熱とは、
「顧客の求めているものを満たすことに全力を尽くすこと」です。
どんな人で普段は何をしてる人なのか?
そして、その人がどのようなものを求めているのか?
ニーズを徹底的に把握して、顧客にとって最高な提案をすることを心がけるようにしています。
また、「神は細部に宿る」という言葉を聞き、最後の最後のディテールまでこだわっています。
もっと喜ばれるにはどうしたらいいのか?
もっと美しくするためにはどうしたらいいのか?
最後の最後の瞬間も、細部にまでこだわりを持って仕事をすることを大切にしています。
【新人の時の話】
新卒入社したのは、人材広告会社です。配属されたのは、新規開拓の営業部でした。その会社で活躍されている営業の先輩を見て、「かっこいい」と思い、自分も営業で成果を残すぞ!と意気込んでいましたね。
初めの営業はアポを取るところからスタートでしたが、なかなか思ったようにアポが入らず、社内でもブービー賞を取るような月もありました。またロープレの検定も同期が次々と合格する中、自分だけ受かることができずに悪戦苦闘した日々でした。
ただ自分の配属された部署の上司たちの支えがあり、目の前の仕事に必死で取り組んでいたら成績も後でついてくるようになりました。
「紹介される人間になりなさい・縁を生かすものが大才だ」
「人は見た目が9割、第一印象が3年続く」
「量質転化」
先輩方に教わったこの3点を大切にしながら仕事をしてから、丸一年が経った頃です。1年間、必死で会社員を経験してきた私に、新卒の研修を依頼したいという会社が出てきました。
その取締役に色々とご教示いただいていた私は、とてもびっくりしました。そもそも、23歳が22歳に教えることなんてあるのか?と思いましたが、私が野球部時代にキャプテンをやっていた経験、また先輩からの指導で成長していく私を見て、これを自社で試したいとのことでした。
とはいえ、実績もない、実力もない、人前で話す経験もない私になぜ依頼したのですか?と聞くと
「あなたの営業の姿勢を見ていた。熱意と信頼を大切にする姿勢を気に入ったので、一緒に新卒を育てていきたい」
と言われ、23歳の時に他社での新卒研修の講師をスタートすることになりました。今思うとこれが初めて”個人の名前でいただいた仕事”だったんだと思います。
そこから翌年も仕事をいただき、その実績を掲げて他社に営業に回りました。そうすると個人での仕事が徐々に増えていったため、独立することにしました。
26歳になって、たくさんの人々と出会いながら、再びスーツに関心が生まれてきました。人生のほとんどをスーツを着ることになる人々に、より向上した人生を送っていただければ嬉しいと思い、たくさんの人にヒアリング、事業選定をして出店しました。
今振り返れば、独立したときも出店したときもビビっていたことを今でもよく覚えています。独立したタイミング、出店したタイミング、全て印象に残っています。
ただ後の時、訳もわからず引き受けた仕事、飛び込んだ経験が今の自分を作っていると思います。
チャレンジすることは、可能性をより最大化して、形にしていく最高の選択だと今は思うことができるようになりました。
若者へのメッセージ
自分の選んだ道を正解にする覚悟を持てば、迷いがなくなり、不安が消えます。
人生は一つの航海のように、向かう先を示す地図、方向を決めるために羅針盤を使い、そして、土台となる船が必要になります。
地図は、自分の頭の中にどんな知恵を入れて世界を広げているのか、憧れの人に出会っているのかで、選択する航路の広さが変わります。
羅針盤は、自分のビジョンである、実現可能な幸福な未来図に向かっていくために必要です。
そして船は、自分自身の成長によってより安定的に公開を楽しむことができます。船の大きさは、自分がどれほど挑戦と成長を繰り返してきたかによって、変わってくると思います。自分の選んだ道、航海している道を”必ず、ベストなものにするんだ”という意思が道を切り開いていくと思います。
また、"人間万事塞翁が馬"という言葉があります。この言葉の意味は、起きる事象によって幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないという意味です。
人生通して、ほとんどの時間を仕事に費やしていくと思いますが、その中で自分にとって起きてほしくない出来事や、嬉しい出来事もあると思います。その出来事で一喜一憂するより、そこから何を学べたのか、成長にこだわると、その出来事が、師のように感じると思います。今の起きてる現象から学べば、今日の選択に生かしていけると思います。
自分の選択を正解にするために、自分の目的地に向かって毎日生きることが、私たちの生きる役目だと思います。