現在の仕事についた経緯
幼少期から素粒子物理に興味を持ち、この分野に飛び込みました。特に、反物質が存在しない理由について疑問を抱き、物理法則の基本対称性の検証に関する研究を進めています。また、放射線計測の応用として、核医学や宇宙観測にも取り組んでいます。
大学院時代には、子どもたちが物理に興味を持つ方法についても考え始め、より深く理解するために、大学院在学中に2年間中学・高校で物理の教員を務めました。この経験から、生徒が自らの興味に基づいて探究活動を行うことの重要性に気付きましたが、特に素粒子物理に関する探究の機会はほとんどないことに気付きました。そこで、中高生でも素粒子検出器を活用した探究活動ができる世界を目指し、加速キッチンを設立しました。
仕事へのこだわり
自分自身の問題意識を大切にし、それに基づいて仕事に取り組みたいと考えています。
現在の私にとって重要なテーマは、物理法則や宇宙の成り立ちを深く理解することと、中高生が素粒子探究を身近に感じられる社会を築くことです。自分の強みを活かしながら、この二つの目標にどのような形で貢献できるかを考え、取り組んでいます。
若者へのメッセージ
キャリアに直接結びつくかどうかに関わらず、興味のあることにはどんどんチャレンジすることが大事だと考えていて、中高生や大学生にもいつもそのように伝えています。
そうした挑戦を続けていく中で、得意なことや自分の強みとなることが見つかることもあると思っています。