現在の仕事についた経緯

幼い頃から父が経営していた会社に強い関心は持っていました。父の働く姿を見て育ち、彼の仕事に対する姿勢や考え方に影響を受けました。自然と「将来はこの会社を継ぎたい」と思うようになり、事業継承は自分にとって当然のことだと感じていました。しかし、社会に出る前に一度は外の世界で経験を積むべきだと考え、みずほ銀行に新卒として入社し、銀行での仕事を通じて、経済や金融の視点を学び、物事を広い視野で考える力を養いました。その中で、次第に家業を継ぎたいという気持ちが強くなり、最終的には銀行を辞めて、父の会社に戻る決意をしました。
実際に会社を継いでみると、予想以上に厳しい現実がまっていました。特に、子会社の赤字問題には驚かされました。そのため、経営の知識やスキルを一から学び、会社を立て直すために全力を尽くしました。

仕事へのこだわり

私の仕事に対するこだわりは、何よりも社員との信頼関係を築くことです。事業を成功に導くためには、まず社員一人ひとりが安心して働ける環境を作ることが重要です。そのため、社員と顔を見て話し、意見を尊重し合いながら共に成長していける関係を築いています。また、経営においては「収入を最大化し、支出を抑える」という父から教わった基本的な哲学を実行しています。これは、無駄な経費を削減し、効率的に業績を上げるための重要な指針です。さらに、私たちの事業の強みは職人技にあります。そのため、人材の採用や育成、そして設備への投資は欠かさず行い、社員一人ひとりが成長できる環境を整えることにこだわり続けています。事業は人によって支えられており、だからこそ「人」を大切にしています。

若者へのメッセージ

若い皆さんに伝えたいことは、挑戦を恐れず、自分の目標に向かって全力で取り組むことの大切さです。私は銀行員から家業を継ぐことに決めましたが、その過程で多くの試練に直面しました。最初は現場の実情に戸惑い、ギャップに苦しみましたが、それが私を成長させました。失敗を恐れずに挑戦し、学び続けることが重要です。また、「いい仕事をする」ということを心がけてください。仕事の結果としてお客様の満足を得ることが最も重要であり、その積み重ねが会社や自分自身の成長に繋がります。仕事を通じて自分を高め、周りと共に成長できるよう努力してください。そして、どんな仕事にも意味があり、全力で取り組む姿勢こそが、将来の自分を作ると信じています。