現在の仕事についた経緯
人々を驚かせ、感動させる製品を創りたいという思いで、生活用品の開発を始めました。1998年に発表した銀の耳かきは、ネットでその独創性と品質が話題となりましたが、量産時の課題に直面しました。そこから独自の発想を得て、試作加工を繰り返し、ワイヤーをU字に加工する方法を見い出しました。そして2年以上を費やし「爽快ソフト耳かき」を完成させました。
この成功は、新たな商品展開の基盤となり、学校給食向けのワイヤーターナや掬いかご、ミソサー、ポテサー、パクハグトングなど、多くのイノベーションを生む原動力となりました。今後も、驚きと感動を届ける製品を追求していきます。
仕事へのこだわり
「アイデアが武器」だと考えています。新製品を企画する際には使用者の声を参考に、と思われがちですが、実はそれはほとんどありません。なんでもそうですが、多くの方は使ってるうちに最初の違和感を忘れ、不便さに慣れていくものです。
だからこそ、自分で見て考え、ユーザー自身も気づいていない不具合や使い勝手の悪さ、ストレスなどを見つけていくのがアイデアをまとめる際のポイントです。
若者へのメッセージ
「考えるのはタダ」「失敗はセレンディピティの芽」という言葉を贈ります。
考えるのはタダ、この言葉を心に刻み、制限を設けず自由に考えることを楽しみましょう。アイデアを練ることには費用はかかりませんが、その中から生まれる可能性は無限です。
また、考えたことを実行に移す際には費用やリスクが伴いますが、失敗を恐れずに挑戦することが大切です。失敗と呼ばれる中にこそ、セレンディピティ(serendipity)の芽が潜んでいることがあります。これを見逃さず、大いに想像し、実証してみてください。
あなたの挑戦が新しい未来を切り開き、行動が価値を生む波動を生み出します。