現在の仕事についた経緯
今の仕事を始めた当時はシングルマザーであったため、子どもと過ごす時間と仕事とのバランスを考えた時に、自然と「自営業」の道を進んでいました。元々、決められた組織の中にいるよりも、自分で1から創造することが好きでした。
自身が育った家庭もレストラン経営をしており、店舗デザインやメニュー開発、広報などをすべてこなす両親を見てきたため、子どものころから自然とその影響を受けていたのかもしれません。
女性の働き方として、子育てとの両立に悩む方も多いです。もちろん、自営業で時間に少し融通がきく(自分で決められる)とはいっても、子どもの急病時などには子育てと仕事との両立に悩むこともありました。それでも、子どもが寝た後にパソコンで仕事をすることができ、ある程度はペース配分を自分で決められる自営業という働き方ができたからこそ、子育て中の焦りやストレスを軽減できたと思います。
自営業として今のいくつかの仕事内容を「選んだ」という自覚はなく、「自分が良いと思うものを伝えたい」「自分の経験を誰かのために、社会のために活かしたい」という想いに直感的に従ってきた結果です。人間は一度の人生で経験できることは限られています。だからこそ、皆それぞれが自分にしかない経験を持っています。それを社会でシェアし合えたら、知りたい人からしたら本当に有難い情報で、人生を変えることがあるかもしれません。
自分が苦しい時こそ、その苦しさとどう向き合いどうやって脱したかを誰かに伝えたい、個人から社会をより良くしたいと考えています。
仕事へのこだわり
「書くこと」を大事にしています。朝にTODOリストを書き出し、できることから取り組んでいきます。後回しにはせず、行動できることはすぐに実行するようにしています。後回しにすると後悔するかもしれないと思うと、つい後回しにできない性格です。
手帳を愛用し、とにかく書きます。ノートにも書きます。アイディアを思いついたままに書くことで、頭の中が整理され、やるべきことがわかります。デジタル時代でも手書きが好きです。
それから、カバラ数秘術(誕生日の数字から特性を求める学問)も勉強しており、自身は直感のアンテナを意味する「11」というナンバーを持っているため、とにかく「直感」を大切にし、ピンときたら行動してみることが幸せに繋がると自己理解しています。そのため、フットワークはとても軽いと思います。
若者へのメッセージ
人生の中で、特に決断が迫られている時は、ストレスも苦労も多いと思います。現在の日本で希望を持てないという若者が多いと聞きますが、どんなに1人が頑張っても社会をすぐに変えることは困難です。しかし、その社会の中で「自分がどう生きるか」ということは、自分が決めることができます。
「自分の人生をより良く生きたい」という想いは、社会がどんな状態であっても変わらないと思います。「人の」「社会の」ではなく、「自分の幸せ」を実現するためには、まずはそこにフォーカスし、自分を見つめてみることが大切です。自分の特性を理解し、それを活かすことが、幸せな人生への近道だと思います。
「自分の好きなこと」や「得意なこと」は、人に聞いてみても良いです。「自分は何が向いていると思う?」と尋ねてみるのも一つの方法です。現在、私の行動的なところは長所だと思っていますが、それも最近になって長所だと思えるようになりました。過去には「落ち着きがない」「飽きっぽい」という短所として自分で捉えていましたが、「私は行動的」と思うようにし、活かしていく方向にチェンジしました。それだけで、自分が少し好きになれるのです。
1人で自分と向き合う時間も必要ですし、人に相談したり助けてもらったりすることも必要です。どちらもかけがえのない時間です。周りにも頼りつつ、より良い未来へ向かって進んでいってほしいと思います。