現在の仕事についた経緯

高校卒業後に就職するも学歴の壁に悩み、大学卒の資格者でないと出世ができない会社のシステムに疑問を持ちました。であるならば、学歴ではなく実力を重視してもらえる仕事をしようと退職を決意!!家族はかなり激怒していましたが、その時の自分の思いは変わりませんでした。
その後、日本郵便、きんし文具など色々な職業を経験し、たどり着いたのが、船舶塗装業界でした。塗装の仕事は幅が広く、掃除から始まり、ペンキを混ぜる作業などもあります。「これなら進学ができなかった子達でも働けるのでは?」と思い、会社を設立しました。実力と努力で這い上がれる会社を、自分と同じく学歴の壁に悩む人たちと共に始めました。
そして家庭で問題を起こす子達の親御さんからの依頼もあり、妻の協力でそのような子達を住み込みで雇い、ひとつ屋根の下で向き合ってきました。彼らは自我が強い分、負けず嫌いで「他の職人には負けない」と必死に頑張ってくれ、一流の職人になってくれました。今ではその子達も50代になり各現場責任者として立派に若者を育てています。

仕事へのこだわり

今、昭和から平成、令和へと時代が流れても変わらないのが「人間の性質」です。人それぞれ得意なことや不得意なことがあり、誰かはできるけど、自分はできないからダメというわけではないと思います。
私自身、幼少期は、勉強ができない、落ち着きがない、落ちこぼれなど、そんな風に言われてきました。周りには笑われましたが『 絶対に社長になる』とアバウトな夢を持ち続けていました。
目標を立て、どんな仕事でもできる限り断らず、「出来ない」「無理」などは初めから思わずに、「どうやったらできるか」をまず考え、チャレンジ精神を持つことでチャンスや可能性を広げることができると思います。
出来ない事に挑戦するたびに自分の経験値も上がり、懸命に取り組むことで必ず結果も出ます。失敗や挫折も沢山しましたが、その経験があってこそ平成6年に有限会社英有産業を設立することで、目標を達成することが出来ました。達成することで失敗に思えていた事柄が、あってよかった成功に変わります。何より挑戦させてもらえる環境をくださる皆様に感謝を忘れず、どんな事にも誠心誠意取り組むことが大事です。
これは社員全員で心に置き、今に満足せず常にいい仕事を手掛けられるように挑戦し続けようと思います。

若者へのメッセージ

不可能を可能にするのは自分自身です。まずはなりたい自分を見つけること。アインシュタインの言葉で『天才とは努力する凡人のことである』という言葉があります。なりたい自分にすぐなれる人もいるだろうし、時間をかけてコツコツとなる人もいる。だけど大概の人は影の努力があると思います。
最初から能力が備わっている人はいないので、なるべく沢山の経験をして、沢山の人と出会って自分らしい道を見つけてほしいと思います。