現在の仕事についた経緯
会社員時代に日本企業特有の年功序列の縦社会制度に疑問を持ち、「このまま上司の言いなりになるくらいなら、自分で会社をやろう」と思い立ったのが起業のきっかけでした。起業後は地方に行く機会が多く、そこで感じたのが東京と地方の大きな情報格差でした。これが地方の経済沈下の原因のひとつだと考え、何かしらの方法でこれを是正し、地方創生に貢献できないかと考えているときに思いついたのが買取専門店でした。地方には、目利きのできる人間は限られており、どれほど価値のあるものでも買い叩かれていたのが現状だったからです。
東京水準の給与で現地の人材を採用し、東京の本社で研修をすることで、東京水準の接客も知識も身に着きます。そうすれば地域のお客様にも適正な東京水準の買取金額を提示することができ、従業員も東京水準の給与で働くことができます。その結果、対外的にも対内的にも地方に貢献することが出来ていると考えております。
仕事へのこだわり
まさに当社のMVVになっている4つの思考(思いやりを持つ、自分を客観視する、他責にしない、諦める決断力)と4つの行動(とにかくスピード、凡事徹底をする、良いものを真似する、継続する力)に尽きると思います。
「思いやりを持つ」ことは、相手の立場に立って考えることと同義です。「買うならこの人から」と思ってもらうためには、相手の立場に立って接する姿勢が非常に大切です。
「自分を客観視する」とは、メタ認知とも言いますが、主観的な感情や意見で自分自身を評価するのではなく、客観的な事実や証拠に基づき論理的に考えた上、公平かつ中立的な立場から自分を評価することです。これができれば、高い目標の設定やそれを達成する力、問題解決能力などを引き上げることができます。
「他責にしない」とは、自責思考を持つことであり、自責思考のビジネスマンは解決能力が高く、責任感を持って仕事をこなすため、上司やクライアントからの信頼も厚くなり、パフォーマンスも高くなります。
「諦める決断力」とは、考えてもどうにもならないことはずっと考えていても時間の無駄になってしまうということです。諦めることも、場合によっては必要な時があります。
4つの行動に関しては言葉の通りです。物事に取り組むときは、スピードをもって取り組み、当たり前のこと(掃除や挨拶など)を毎日徹底し、身近に自分にはない良いところを持っている人がいれば真似をして吸収します。そして何事も3日坊主ではなく、目標を達成するまで継続することが、仕事を成功させる上では必要不可欠です。
私は、会社員時代からこれらを意識して欠かさず行ってきたからこそ、今があると思っています。当たり前のことですが、それをやる人が少ないから差が生まれます。本当に、やるかやらないかだと思います。
若者へのメッセージ
仕事をするにあたって、優れた才能や特別なスキル、学歴は関係ありません。重要なのは、「自分を客観視する力」と「目的達成まで何度も繰り返せる力」です。自らを客観視することで、自分を過大評価せずに、持っている実力や限界を適切に見極めることができますし、100回も200回も何度も繰り返せば、どんなに難しかったり、苦手だったりすることも、できるようになります。この2つは心がけ次第で持てるようになる力ですし、どちらの力も兼ね備えていれば、100%ではなくても人生はそこそこ充実すると思います。
今までが失敗ばっかりで順風満帆の人生ではなかったとしても、そんな過去ばかりを振り返っても仕方ありません。大事なのは、これから先の未来です。「今まではバカばっかりやっていたけど、これからは頑張りたい、変わりたい」と思うのであれば、自分はこれからどうしていくべきなのか考えてみてください。そこまで考えられる人は必ず変われます。
考えて行動した結果、失敗をして路頭に迷いそうになったら、さすがやの門を叩いてください。そして、私にあなたの覚悟を聞かせてください。その覚悟が本気なら、いくらでも手助けします。まずは、勇気を持って初めの一歩を踏み出してみましょう。応援しています。