現在の仕事についた経緯
前職で食品メーカーの営業として13年間勤めている中で、正直、先の未来の天井が見えたような気がしました。「席が隣の上司の姿が20年後の自分なのか?」「このままの自分でいいのか?」と考えたときに、13年も続けていれば、ある程度は給料がどのくらいで、自分のキャリアがどこまでいくのか?いきたいのか?が見えてしまいます。独立願望はありましたが、自分のキャリアを捨ててゼロから始める勇気がなく、ダラダラと過ごしてしまっていました。
35歳を迎えた時に最後の挑戦をしたいと思い、独立の道を選びました。サラリーマン時代に副業をしていた際に、東南アジアを中心に日本のコスメ等の人気が高いことを知り、近年需要が高まりつつあるメンズ美容を中心としたビジネス展開を考えるようになりました。もともとメンズ美容には興味がなく、自分自身も洗顔は水だけの無頓着な人間でしたが、メンズ美容を学び、経験したことでその深みにハマってしまい、気づいたら今の会社を作っていました。
仕事へのこだわり
今だから言えますが、正直サラリーマン時代は仕事へのこだわりはありませんでした。入社して先輩や上司から様々なことを教わり、それをただなんとなくこなすといったイメージでした。そのため、昇進も遅かったですし、営業成績も優秀とは言い難いものでした。
ただ不思議なことに私自身、人には何故か恵まれました。最初に配属された拠点の同僚、上司、後輩、取引先に恵まれ、2回の転勤を経験しても、周りに恵まれるという特性は変わらず、私が何か成果を出すときや大きな転換があるときは、必ずと言っていいほど周りの人の手助けがありました。自分一人ではできないことや大きなプロジェクトを任されたとき、大きなミスやクレームを起こしてしまったときなど、様々な場面で周りの人に助けられました。自意識過剰かもしれませんが、それを自分の魅力だと思った時もあります。
そんな自分だからこそ言えますが、仕事やプライベートで関わった人に感謝の気持ちを忘れない、これが私の仕事のこだわりだと思います。どんなに優秀な人でも、他人と全く関わらず仕事が完結するということはないと思います。物やサービスを売る、買う、の関係がある以上は必ず2人以上は必要になります。そういった中で自分がビジネスで関わった全ての人に感謝する、これが今の私のSTYLEだと思います。
当たり前のようで、案外できていないことに「ありがとう」と「ごめんなさい」があります。いつの間にかこれが全くできない人間にならないように、私自身に対する戒めも込めて貫きたいと思います。
若者へのメッセージ
私自身が事業を立ち上げて会社を作ったのがごく最近のことなので、参考になるかはわかりません。しかしながら若者に限らず、すべての世代の方々へ「挑戦を諦めないでください」と私は伝えたいです。それは単に事業をしろとか副業をしろとかではありません。些細なことでもいい、恋愛でもスポーツでも趣味でもいいのです。
おそらく子供の頃、皆さんは様々なことに挑戦し、失敗し、成功したと思います。最初はできなかったことが何度も何度も繰り返すうちにできるようになる、そういった経験を経て大人になってきたと思います。
あなたはまだ挑戦し続けていますか?私達はいつの間にか挑戦を諦めてしまっていませんか?自分の能力の限界や周りの状況、立場、情勢など、様々なことを知ってしまい、自分にはできない、やれないと感じてませんか?
自分自身の限界を作っているのは、紛れもなく自分自身だと私は思います。何歳であろうと挑戦すると決めたその時が、人が成長するチャンスだと思います。もちろん、挑戦する上では様々な障害や弊害、周囲の批判などもあります。私もありました。しかしながら、人の挑戦を批判し笑うものは、人として格好悪いと思います。どうせなら人の挑戦を称え、応援し、自分自身も挑戦できる格好いい大人になりませんか?
綺麗事で夢物語に感じるかもしれませんが、夢を語らずして理想の未来は得られません。もし自分の人生が楽しくないと感じるのであれば、非常に勿体ないです。人間は生まれた瞬間から死に向かっていきます。どうせいつかは死ぬ一度きりしかない人生なら、その道中をもっと楽しいものにしませんか?
何度失敗しても死ぬことはありません。失敗を繰り返していくうちに成功するはずです。子供の頃や赤ちゃんのときにできたのだから、今大人のあなたができないはずはないのです。