現在の仕事についた経緯
昔は、企業などの社員のほうが安定した生活ができると思い、社長になりたいとは一切思っていませんでした。歴史に関しても、個人的に没頭して楽しむ方が好きでした。
ただ6年ほど前に何人かの経営者にお会いして、考えが変わりました。歴史は個人で楽しむのも良いのですが、人に伝え、次世代に繋いでこそ一層意味があると思い、ビジネスや社会貢献として歴史ファン・歴史市場を広げていくことを決め、起業しました。
歴史でビジネスをするのは難しいといわれますが、多角的な視野を養えて危機管理にも役立つ歴史に価値を感じる人はおり、経営者・政治家に絞れば約60%は歴史好きと思われます。そんな歴史マーケットを体系化し、歴史の普遍化をすることで「歴史で世界を豊かにする」を実現します。
仕事へのこだわり
多様性を受け入れ、冷静さを保ちつつ寛容でいることです。
人の上に立つ人間は、豊臣秀吉や徳川家康のように懐深くいることが大切ですが、そのためには、人の失敗を受け入れて、カバーしていく力が必要です。元々私はリーダーになるのが得意なタイプではなかったからこそ、周りに優しく、自分を磨くよう努力しています。
心を落ち着けるための行動を意識的に取ることで、忙しい日々の中でも一息つくことを忘れないようにしています。例えば、山に行って自然に触れたり、寺社に行ってお賽銭を入れて手を合わせたりしています。(寺社にはいろんな魅力が詰まっています)
また、日常生活では、変なプライドは持たないようにしています。
プライドがなければ恥をかくこともないですし、他人に笑われても実際にそれはたいしたダメージではないです。まだ創業初期の状況で凝り固まったプライドを持つのは、成長の邪魔になるのではないかと思っております。
とにかく動くことを意識し、少しずつでもお客様の要望に応え続け、積み重ねていくことが今やるべきことだと考えています。
最近は、周りの人材を自社内外問わず、いかに最大限生かすか、適所で動いていただくか、考えるようにしています。この人は、ある点では至らないところもあるかもしれませんが、ここの部署、プロジェクトでは輝けるはず、などと考えるのが習慣になっています。
若者へのメッセージ
「歴史がなんの役に立つのか」「歴史は小難しくてわかりにくい」などといわれることはいまだにありますが、歴史に学ばない国は滅びるといったようなこともいわれます。
歴史を学ぶ入り口をヒストリンクとしてもまだまだ広げないといけないですが、週刊少年ジャンプ連載中の「逃げ上手の若君」など漫画やアニメ、動画、ゲームからも歴史に親しむきっかけは得られます。
大学生のスタートアップでハイストリー(https://highsto.net/)という歴史カードゲームを制作している企業が提携先にあります。地域の偉人などもカード化しており、歴史x教育x地域を実践している素晴らしい歴史企業です!
まだまだ、歴史を事業の軸に据える企業が少ないですが、広い意味の「歴史の伝え手」である同志もさらに増えていくよう、「成果」で姿勢を見せていきます。