現在の仕事についた経緯

私が現在の仕事に就くきっかけとなったのは、病院での勤務時代に経験した一つの出来事です。
ある終末期の患者様から「お酒が飲みたい」と相談されたことがありました。
しかし、その患者様は身体的な理由からお酒を飲むことが非常に難しかったため、その願いを叶えるために、私はどうすればいいか試行錯誤した結果、たどり着いたのが訪問看護になります。

看護の本質は単に身体的なケアを提供することだけではなく、患者様の希望や願いを尊重し、それを実現するためのサポートをすることだと強く感じました。
その後、その患者様は在宅看護に切り替え、患者様のご家族の協力を得ながら、最終的にはお酒を嗜みながら余生を過ごすことができたと伺いました。
この出来事は、私にとって在宅看護の持つ可能性とその重要性を再認識させるものでした。

この経験を経て、私は病院を退職し、在宅看護を専門に手掛ける大手企業での経験を積むことに決めました。
そこでの経験は、在宅での看護がどれほど患者様の生活の質を向上させるかを実感させてくれました。
そして、最終的には自分自身の理念を実現するために、株式会社E&LIFEを起業するに至りました。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、発信力を強く意識していることです。
在宅看護という分野は、まだまだ多くの方にとって馴染みが薄く、訪問看護の実態やその重要性が十分に理解されていない現状があります。
このような状況を改善するためには、私たちが提供するサービスやその価値を広く伝えることが不可欠だと考えています。

訪問看護は、患者様が自宅で安心して生活できるようサポートする重要な役割を果たしていますが、その実態や利点が知られていないために、必要な支援を受けられない方々が多く存在します。
私はこの現状を変えるために、全ての方に訪問看護の重要性を広めることを目標にしています。

私のこだわりは、単に情報を発信するだけでなく、受け手にとって有益で心に響くメッセージを届けることです。
訪問看護の現実を知っていただくことで、より多くの方が必要な支援を受けられるようになり、結果として地域全体の健康と福祉の向上に寄与できると信じています。
このような思いを持ちながら、今後も発信力を大切にし、訪問看護の普及に努めていきたいと考えています。

若者へのメッセージ

自分の人生を生きるということは、他人や環境に責任を押し付けることなく、自分自身に対して真摯に向き合うことです。
他人のせいでうまくいかない、環境が悪いから自分はできない、といった「他責思考」に囚われることなく、常に自分の選択と行動に責任を持って生きてほしいと思います。