現在の仕事についた経緯

元々飲食業に勤務していましたが、特に収入面や勤務時間で将来への不安を感じていました。そんな時期にワーキングホリデーの制度を使いオーストラリアに1年間滞在しました。時間に余裕のある生活を初めて体感し、「帰国後もこんな生活がしたい」と考えるようになりました。

当時はブログも流行しており、未経験からWEBライターからスタートしました。タイピングもままならず四苦八苦しつつも、WEBの楽しさや仕組みもこの時期に学びました。その後、フリーランスにもなったのですが、「文章を書くこと」が自分に合っているとは思えず、そんな時に出会ったのがWEBデザイナーになるためのオンライン講座でした。

3ヶ月の講座を受講し、初めてのAdodeツールに苦戦しながらもなんとか卒業できました。卒業後は3ヶ月で独立し、約2年間活動した後、2024年3月に法人化をしました。

仕事へのこだわり

デザインの仕事を始めた当初から「お客様に寄り添うこと」は常に意識してきました。
自分自身が未経験からWEB業界に飛び込んだ経験もあるため、WEBの難しさ・とっつきにくさは理解しています。
こうした自身の経験から、なるべくわかりやすく、どうしたら「お客様の課題」を解決できるかを常に念頭に置いて行動しています。

また、デザインはあくまで「課題を解決するための方法」だと捉えています。デザインとアートは混同されがちですが、デザインはアートと異なり自己表現をするものではありません。お客様の悩みや課題を共有していただき、その課題を解決するための方法を提供するものです。

例えば、お客様から「ホームページを作りたい」と相談を受けたとしても、その意図の根っこは「売り上げをもっと増やしたい」かもしれません。
そうなると必要なのはホームページではなく、商品販売のためのランディングページや広告画像、SNSアカウントの作り込みかもしれません。
もしくはそもそものターゲットが生活圏の方々であればチラシを作ってポスティングをする方が効果的かもしれません。

行動のベースにあるのはとにかく「お客様の課題を解決すること」です。そのために必要な要素をしっかりとヒアリングしたり、新しい解決策を提案したりと、常に+αの提案をするように心がけています。

若者へのメッセージ

とにかく気になったこと、興味のあることにためらわずチャレンジしてみてください。
今後は今までにないくらいグローバル化も加速していくと思います。AIもドンドン浸透してきて、変化の速度も過去と比較にならないほど早くなっていくと思います。

そんな時代に失敗や変化を恐れて行動しないのは損以外のなにものでもないです。ギターが弾きたいなら安いものを買って試しに弾いてみる、バックパッカーをしたいならまずはパスポートを取って近い国に行ってみる、起業したいならまずはスキルの勉強を始めてみるなど、まずは小さな一歩を試してみて自分に合っているかどうか、経験してから見極めるのが1番だと思います。

僕がWEB業界に入った動機も「オーストラリアの自由な生活を日本でも実現したい」くらいの小さな願望でした。
これまで飲食業で接客を経験したこと、留学資金を貯めるためにアルバイトを4つ掛け持ちしたこと、リゾートバイトでいろいろな人に出会ったこと、シドニーのカフェで英語環境で働いたことなど、多様な経験をしてきました。
失敗も何度も経験しましたが、今ではすべてがいい思い出になり人生の糧になっています。

失敗も後から振り返れば必ずいい経験になります。まずは自分の気持ちが赴くままとにかく失敗を恐れずに挑戦してみてください。必ず人生が充実していくはずです。