現在の仕事についた経緯
日本では金融機関による融資が一般的な資金調達方法ですが、海外では売掛債権の譲渡による資金調達(ファクタリング)が普及しており、世界規模でみると2023年時点で7.5兆円まで市場成長が見込まれています。これまでは紙や対面契約が多かったですが、コロナによるオンラインの普及・AIの活用により国内でもさらにニーズが高まると感じ、利用者の声を可視化したプラットフォームが必要だと考え、ファクログを立ち上げました。
また将来債権の買取(RBF:レベニュー・ベースド・ファイナンス)も新市場として注目されており、今後新たな資金調達方法として普及すると考えています。
仕事へのこだわり
大事にしているポイントは3つあります。
1つ目は圧倒的なコミットです。
成長曲線をゆるやかに描いていては、圧倒的な人材になることはできないと考えていました。スタートダッシュをして20代に経験を積めなければ、30代以降で取り戻せない差がついてしまうと感じていたためです。私はベンチャー・スタートアップにいましたが、自分の数値が事業成長にダイレクトに反映されるため、自分の成果によって成長が決まる状況でもありました。そのため会社の売上を背負っている・私が会社を大きくするというマインドで、強い当事者意識をもって仕事をしていました。
2つ目は置かれた環境で唯一無二・No.1の存在になることです。
学生と異なり社会人の場合は、全ての領域で満点を目指すのは難しいです。業界経験や年齢によっても、得意領域はどうしても差が出てしまいます。ただし誰もやっていない業務・会社に知見がない領域は、社内にプロジェクトを推進できる人材がいないことが多いです。誰よりも積極的にチャンレジをして、その領域で仕事ができるようになれば、自然とその人に頼ることになります。
3つ目は市場トレンドやプレイヤー動向など俯瞰的に業界を観察することです。
新規事業の立ち上げや市場分析・営業計画・戦略の策定を行っていると、ニーズはあるのか・どのような計画や施策を打ち出すのかといった、分析・構造化をする力が大切になっていきます。そのため日頃から市場や業界構造について俯瞰的に捉え、業界について考察することを大切にしてきました。
若者へのメッセージ
5年後、10年後どうなっていたいですか。
会社で昇進したい・起業したい・個人で稼げるようになりたいetc..
若い頃は色々な未来を考えることでしょう。しかしながら考えていても行動に移す人は、ほんのわずかな人だと言われています。目の前の問題や環境は、自ら解決しなければ変わらないため、未来を考える・逆算する計画も大事ですが、まずは意思決定をして行動に移すことが重要だと思います。
また、人が成長していくには意思決定の数が大切だと考えています。誰かに指示をされて業務をこなしているうちは、昇進もキャリアアップも期待できないでしょう。自分で考え、自分で決めて、自分でアクションし、振り返りから改善策を打ち出す。若い内に一連のプロセスをどれだけ経験できるかが、周りに差をつけるポイントになってきます。
20代のうちは体力や気力も十分にあるため、がむしゃらにやることも大事です。一方で世の中には物事の進め方に一定の型があります。振り返ると一時期の私もそうでしたが、頑張り方を間違えている時もあったと思います。営業・マーケティング・デザインなど、なんでも当てはまりますがフレームワーク活用や構造的に物事を捉える力を身につけることも大切にしてください。