現在の仕事についた経緯

20代でいくつかの職に就きましたが、美味しいものを食べ楽しい空間で大好きな人たちと過ごすことへの興味がいつも消せませんでした。
週末には友人たちとのコンセプトを立てたホームパーティーを主催しそれに没頭していましたが、やがて仕事としてのケータリングやパーティの依頼が来るようになったため、事業として始めました。

仕事へのこだわり

高校を卒業してから、美術大学へ行くために一浪しました。この一年が私にとって絶対に外せない熟成期間でした。当時の感覚としては暗く、自分と向き合い、描き続ける、作り続けるという辛く長い時間だったのですが、受験が終わる直前に、突然何かがいっぱいになったかのような感覚に襲われました。「物事を完結させるとは?」について、明確に鮮明に見えた瞬間でした。
以降は、どのような分野でもその達成感を感じた地点までは必ず行こうと思い、「誰かが決めるのではなく自分が決める」、「まっすぐな心で、美しいものを」といつも思いながら行動してきました。
今はケータリングをして、お菓子を作ってと、食にまつわる仕事をしていますが、会社員の時には不動産営業や殺虫剤の販売、マーケティングなど、様々な業務に取り組みました。どの経験も、楽しんで積極的に行ったことが、今の自分を作り出していると感謝しています。
一生懸命に仕事をすると、応援してくれる人がたくさん現れます。私はとにかく理想を語ることと、純粋な心を大切にすることを心がけてきました。実際に、そのおかげでどの分野でも多くの人が助けてくれることになったのだと感じています。
今は新米経営者であり、多くの経営者の声を聞いては、実践できることはすぐに実践するようにしています。ものを生み出すときは、簡単な事案を幾つか組み合わせることにより、新しいものを生み出しています。
困った時が特にチャンスで、その「困った」が「アイデア」に変わるチャンスなのだと思って取り組んでいます。そうやって当社のオリジナリティ溢れる作品は生まれてきました。

若者へのメッセージ

元々、経営者になるようなタイプではありませんでしたが、私が生きてきた2000年代はまだまだ働きづらい環境が多く、無理して働くこと、(女性は)子供を産むと制限されることが当たり前でした。(男性も家庭を持つと縛りが多くなるかもしれませんね。)
多くのプレッシャーと制限の中で仕事をして家族を養うことがとても窮屈で、それでも生きている時間の多くを「やりたくないこと」に費やさなければならないのだと思っていました。どの職についても、それは逃げられられないもので、耐え抜いたものだけが成功できるのだと思っていました。しかしながら、それを流して受け入れられるタイプではなかったので、自分なりに、窮屈な状況を脱するためには違う世界を自分で作ってしまうのが一番早くて近いのかもしれない、と20代後半から思い、起業、経営の今に至ります。
新しい道を切り拓くことなので決して簡単ではありませんでしたが、とても楽しく、夢中になった12年間でした。起業してからずっと飽きたことはありません。「なんて早く時間が過ぎてしまうのだろう」と毎日の終わりに思います。その積み重ねによって、死ぬ時に「この人生を最大限に楽しんだ!」と悔いなく言えるのだと信じています。
あなたの夢中になれることは何でしょうか?時間も忘れてしまうようなことがあれば、是非掘り下げてみてください。願わくば、それが自分の満足だけでなく、誰かを喜ばせることができるものなら最高です。是非ご自身の中に問いかけてみてください!
「自分が夢中になれること」「誰かを喜ばせられること」この共通の部分があなたの強みなのだと思います。それを突き詰めると、必ず応援してくれる人が現れます。そうなればこっちのものです。あなたが一生かけて、やるべき「使命」が楽しいものであることを祈っています!