現在の仕事についた経緯

薬局で患者さんと対峙した際に感じる、「こんなに沢山の薬をこの人に飲ませたくない」という思いが原動力となり、健康セミナーを行ったり、体に優しい食材を探して販売したりするようになりました。そんな時、野草と出会い、野草のポテンシャルに触れ、現在に至ります。
子どもの頃から感じていた社会課題を解決したいと、研究者を目指して進学した大学院修士課程を修了し、社会に出た時、私は結婚しており、既に「主婦」でした。家族の都合を優先し「私が動くべき場所はここ」と、少し無念な気持ちで就職先や職種を選びました。数年後、家族の理解で博士課程に進学させて貰え、また研究者を志す気持ちになりました。しかし、喜んだのも束の間、すぐ家族の都合で薬局を継ぐことに…。
それも運命と受け入れ、その場で感じる疑問や問題意識を元に発信し動いていると、今の野草事業を実現することが出来ました。私の原動力はその場の違和感、それを解決したいと思う気持ちです。

仕事へのこだわり

いま大切にしているのは仕事もプライベートも「自分がそれをやりたいかどうか」です。
全ての行動の優先順位は私の心がやりたいと思うかどうかの強さです。「やらされている」と思ってやることは、失敗しても「それをやらせている人のせい」と思い、自分で責任を取れないため、次への学びにはなりません。降ってきた仕事でも、それがやりたい事であれば、お金になってもならなくても喜んでやります。そうすることが自分のためだな、と今はつくづく感じます。
研究者を目指して頑張っていたのに、調剤薬局の仕事が舞い込んできたときはどうにかしてこの仕事を手放そうと考えていました。調剤薬局の経営者兼薬剤師業務は、何より自分自身の体が拘束されますし、利益率の良い仕事でもありません。また、薬局の保険請求のシステムや日々の業務、例えば帳簿等に対する法的規制も強固で、まだまだDXによる効率化が実現できにくい仕組みとなっており、野草事業が本格化した後も、本当は調剤薬局をずっと辞めたいと思っていました。
しかし、目の前の患者さんと対峙し、コミュニケーションをとることで、そこから汲み取る様々なその人の背景、人生の歴史、解決すべき社会問題が見えてきます。何より、患者の皆さん、お客さん、現場スタッフとのリアルな会話は私を社会とつないでくれています。
なので、結局は、「ああ、私の原動力はここだな」と思うようになりました。野草の知識を世界に広げることは私の使命、そして、薬局の業務は私の原動力です。やりたい仕事だけさせてもらえることは、本当にありがたいことだと、日々感謝の気持ちでいっぱいです。

若者へのメッセージ

自分のスタイルを貫く気持ちはいつでも大切です。でも、あらゆるものを受け入れ、そこに潜む輝きや闇をよく観察してください。その輝きを手に入れたいと感じ、闇を解決したいと思うなら、迷わず行動してください。
はじめに感じていた自分の生き方とは異なるかもしれませんが、全てがあなたの糧になり、知らない間にもともとあなたが持っていたスタイルが強固なものに変わっていきます。