現在の仕事についた経緯

偶然見つけた求人サイトに、今までにはないような仕事を見つけました。「福祉×デザイン」という内容で、しかも株式会社でそれを実践しようとしている珍しい会社でした。
当時、福祉やソーシャルワークという考え方や実践について、サポートを必要としている人だけでなく、多くの方々に知ってもらいたいと考えていたので、いろいろ経験したい、新しい福祉を知りたいという思いから、今の仕事をスタートしました。

仕事へのこだわり

前身も入れて約15年間活動してきて、最も大切なことは「より多くの方に、障がい者の仕事や働きぶりを知ってもらうこと」であると考えています。それらを多くの人にポジティブな形で知ってもらえるようにするにはどうすれば良いかを考え、よい事例をつくる、イベントを実施する等といった形で実践してきました。
また、実践現場の知見やそこでの経験について研究を行い、それを分かりやすく伝え、現場に活かせるようにしていることも私たちの法人の特徴です。さらに、研究結果を用いて政策提言も行っています。実践と研究が両輪となって活動を行うことが重要であると考えています。
同じ目標に向かって、いろいろな分野の方と協働しながら社会課題の解決を目指しているため、どうすれば良いチームになれるか、活動の中で試行錯誤しながら、最適解を見つける日々です。

「SDGs」についての取り組み・考えなど

当法人のビジョンは、すべての人のディーセント・ワーク、ディーセント・ロールの実現です。
具体的には、一人ひとりが、どこかのコミュニティやグループ等の中で役割があり、本人も他人もその役割を認識している、ということです。
当法人で行う様々な活動は、SDGsにつながる実践そのものであると考えています。特に、8番目の「働きがいも経済成長も(Decent Work and Economic Growth)」を中心に、社会の中で必要な仕組みやサポートを提供できるよう、他分野の関係者と良いチームを作りながら取り組んでいます。

若者へのメッセージ

社会課題に関わり、少しでもそれらを解決して、よりよい社会をつくっていくためには、長い時間いろいろなことに取り組む必要があると思っています。その中で、できないことや難しいことに直面した際、それに“取り組む姿勢”が最も大切になります。「できない」と考えながら行うのか、「どうすればできるようになるのか」と考えながら行うのかによって、1年後、3年後、5年後…では全く違う結果になっています。
「何とかする、何とかなる」という気持ちで、あきらめずにやり続けることが重要なのです。どうやら、これはSOS理論【S(そう) O(思えば) S(そう)】と呼ばれるそうです。
とはいっても、時にはエネルギー切れになることもあります。その時は、休んで(できればそうなる前に休みながら)、そして、仲間と楽しみながら取り組むことが大切ではないかと思っています。