現在の仕事についた経緯
大学に進学した頃、全国に散らばった卒業後の友人たちに会いたい想いから、ヒッチハイクで日本を横断することに挑戦しました。累計220台以上のヒッチハイクを通じ、目指すゴール地点へと近づけてくれる人々との出会いを重ねる中で、この世界に存在する優しさを深く実感しました。
その経験を通じて、次は自分がどのような価値を世に届け、この世界にどう貢献できる人間になるべきかを考えるようになりました。そこで、関わる人々をゴールへ導く存在、あるいは新たなスタート地点に立たせる存在でありたいと思い、M&A仲介業の立ち上げを目指す決意を固めました。
そんな想いを抱えながら活動していた際、かつてヒッチハイク中にお世話になった、あるホテル経営者にその考えを話したところ、深く共感していただきました。このご縁がきっかけとなり、宿泊業に特化したM&A仲介事業を立ち上げることができました。
仕事へのこだわり
ヒッチハイクでのご縁から始まったM&A仲介業という背景もあり、「すべてのステークホルダーに無限の可能性を提供し、成功へと導く旅のパートナーとなる」という理念を掲げています。私たちが提供する価値は、関わる方々を成功へと導くことです。それは同時に、お客様の成長が自社の成長に直結するという責任を伴います。お客様を成功へと導く歩みが止まれば、自社の成長も止まる。その覚悟を持ちながら、信頼を基盤にした価値提供を継続しています。
私自身、父から「マジシャンになりたかった」という言葉をよく聞かされました。その理由が「目の前の人を感動させ、その影響力が自分の価値になるから」というもので、私の心に深く残っています。マジシャンのようなパフォーマンスはできませんが、私も人にポジティブな影響を与えられる存在になりたいと思うようになりました。
M&A仲介業に取り組む中で、「経営の選択肢が広がった」「自社とのシナジー効果が生まれた」などと感謝のお言葉をいただくたびに、この仕事が可能性を広げる役割を果たしていることを実感します。
信頼を大切にし、関わる方々にプラスの影響を与えられる存在であること。それこそが私のこだわりであり、生きがいだと感じています。
若者へのメッセージ
「人はいつ死ぬと思う?」
ワンピースの作者、尾田栄一郎先生の名言をお借りします。
私はヒッチハイクを通して自分と向き合い、自分がこの世界に最大限貢献できる生き方として、M&A仲介業を選びました。この記事を読んでいる方の中には、生き方が定まっている人も、そうでない人もいるでしょう。どちらが偉い、どちらが幸せという話ではありません。ただ、生き方を定めた人ほど、人から愛され、価値ある人生を送る傾向が強いのは事実です。
そんな生き方を見つけたい人に、私はヒッチハイクをおすすめします。私が220台以上のヒッチハイクを通して得たものは、見ず知らずの人々との出会いでした。自分に興味を持ち、話を聞いてくれる人たちと触れ合う中で、自分自身と深く向き合う機会を得ました。そして「ありがとう」と心から思える人が増えるたびに、その人たちのために何かを返したいという想いが募っていきました。それが私の原動力になっています。
「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ。」
この尾田先生の言葉は、多くの人の心に響きます。もし、人に忘れられない生き方を望むのなら、自分がこの世界にどう貢献できるのかを知ることが大切です。
もう一度言います。生き方を見つけたい方はヒッチハイクをしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。