現在の仕事についた経緯

3代目の社長が親族以外の人間を正社員で初めて採用してくださったのが私で、二人三脚で一緒に頑張っていました。先代が社外の営業活動を行い、私は社内の人、モノ、金を回していました。そんな中、3代目の社長が2年前に急死されました。
もともと私は早期退職する予定でした。子供が1歳の頃からずっと仕事をしてきて、親らしいことも奥さんらしいこともせず仕事が第一優先だったので、その罪滅ぼしをしようと思っていたのです。
3代目には、ご子息もいらっしゃったのですが承継されないとのことで、周りの後押しもあり、社長に就任しました。一社員であったので取締役会にも参加できない状態からでの事業承継でした。
現在は正社員15、6名のうち女性が3名ほどです。自社雇用で100名以上いて、60代以上の女性の方が多いです。

仕事へのこだわり

私のこだわりは、相手を観察し察することです。
1番最初に勤めたのは子供専門の小児歯科でした。こどもは痛いなどを自分で語れないので、「子供たちの様子を見て、何を訴えているのか気づくことが大事。何かサインを発しているよ。」と仕事に就いてから常々言われていました。だからこそ観察するということは当たり前に自分に染み付いていました。
この会社に入社してからも、人を観察して、察して、相手がどう思っているかを考えてサービスを提供すると、お客様に喜んでもらえることが多くありました。気づくことや、100%を120%で提供していくということが価値になると思っています。
また、自分自身も嘘をつかない、誤魔化さないようにしています。社長としてというより、人としての考えを大事にしています。信頼、信用でお客様に出入りをさせてもらっています。私たちに嘘や不正があれば、私たちは職を失います。“栄水化学さんだから”、“長村さんだから”という信頼関係で仕事は成り立っています。
弊社にはラッキーコールというものもあって、クレームが発生した時にきちんと嘘偽りなく報告をすれば咎めない、責任を負わせないというシステムになっています。そこから学ぶことも必ずありますし、再発防止にもなります。誠心誠意対応することで、「そこまでしてくれてるからいいよ」と逆にさらに信頼を得られることもあります。
私自身が従業員上がりということもあってか、お客様ファーストというより従業員ファーストです。サービスを提供するのは人で、人を大事にし、いいサービスを提供すればお客様にも喜んでいただけます。やはり人は財産だと思います。

若者へのメッセージ

自由とは責任を持つことです。責任を果たした先に自由があります。自分の言動に責任を持つことができれば、支援者は必ず現れます。学ぶこと、学んだことを実践し経験を積むことで夢は叶います。自分らしく生き、周りの人に感謝して、素敵な人生を!