現在の仕事についた経緯

元々何か「これをしたい」、「成し遂げたい」といった明確な目標はなく、ただ自分が思うような生活や人生を模索しながら辿り着いたのが今の仕事となっています。自分はいわゆるジョブホッパーで、大体10年で仕事の畑を変えており、20代は広告業、30代は貿易・リサイクル業、そして40代は不動産・建築業というように、その時々で自分がやりたいこと、やれることを時代のニーズと照らし合わせながら仕事をしています。
今の会社を立ち上げたのは、リサイクル業をしている際に多くの中古住宅(空き家)が解体されるのを見てきて、なんでも解体する世の中の流れに疑問を感じ、中古住宅に解体以外の選択肢を与えたいと思ったからです。

仕事へのこだわり

自分にしかできない、他の人にできない、ということを意識しています。それぞれの個性が集まって社会は形成されているので、人それぞれニーズは異なりますし、サービスを与える側もできること、得意なことは人それぞれです。マスのサービスや情報に流されずに、それぞれの個性をうまくマッチングさせて、サービスを受ける側も与える側もオンリーワンを感じられるような仕事の仕方を大切にしています。
インターネットやAIが普及し、大量生産、大量消費によって、いろいろなものをカテゴライズ化し、効率的、生産性を求める生き急ぐようなライフスタイルでは個性が埋もれてしまうと感じ、自分のペースや個性を保ちながらも収益をあげることができる事業を常にイメージして仕事に取り組んでいます。

若者へのメッセージ

私自身は何か人にアドバイスできるような人間だとは思っていないので、「若者へのメッセージ」というよりは対等な立場で読者の方に自分の考えをお伝えできたらと思います。
自分より年下で優秀な経営者の方は数多くいますし、経営者に限らず、お会いしてお話をするととても魅力的だなと思う人はたくさんいます。
私は、世代や性別、国籍、または学歴や職種、年収など、どこかに線引きをして物事を考えるのはあまりいいことではないと思う反面、そのグループごとに傾向があるのは事実かな、とも感じています。大切なのは、それぞれの人が違った考え方や求めるものがあることを理解し、それらをお互いに尊重し合うことです。
そのために自分の世代、周りの環境だけに捉われず、色々な場所に出掛けて様々な人と会って話しをし、実際に体験して、五感で感じることで相手のことを具体的に深く知ることがとても重要だと思います。
今の世の中、スマホやインターネットの普及によって、質の良い情報が手軽に手に入るようになっていますが、情報と実情は必ずしも一致するとは限らないですし、立場によって情報の受け止め方は変わります。人として、自分という個性を大切にするためにも、自分で体験をして、自分の意見を作るということはこれからも大切にしたいなと考えています。