現在の仕事についた経緯
私は元々、楽天グループでエンジニアとして働いていました。
手を挙げればあらゆる挑戦を許容してくれる素晴らしい環境で、技術と経験を積むには理想的でしたが、いつか自分の手で事業を立ち上げたいという思いから独立を決意しました。
そんな折にふと実家の工場を見てみると、現場のアナログなオペレーションに、自分のいた業界とのギャップを大きく感じました。
私の実家は祖父の代から製造業を営み、そのおかげで私はここまで成長してこれたので、私が今まで培ってきた知見を製造業界へ還元するべく、新たに製造業を支援する会社を立ち上げました。
現在は、この事業の拡大と発展に注力し、より多くの企業に貢献できるよう日々努めています。
仕事へのこだわり
私が仕事をする上で大切にしているのは、今この瞬間の行動や選択が、5年後、10年後にどのような結果を生み出すか、そしてそれが本当に相手のためになるかという視点です。目先の利益や効率化に目を奪われるのではなく、長期的な成長や信頼関係の構築を見据え、相手にとって最適な選択肢を提示することを常に心がけています。たとえば、自社が提供できるサービスよりも、他社のシステムや製品が相手にとってより有益だと判断した場合には、ためらわずそちらを勧めることもあります。それは一見、自分たちの利益を削る行為に見えるかもしれませんが、長い目で見れば、相手が本当に求める価値を提供することで、強固な信頼が生まれ、双方が成長していけると考えています。
私は常に、今この瞬間が将来への投資であることを意識しています。今はまだ小さなアイデア/行動であっても、10年後には社会に対して大きなインパクトを与える可能性を秘めています。そのため、日々の判断や行動には、短期的な成果にとらわれず、将来の可能性や持続性を見極める視点を欠かさないよう心がけています。こうした長期的視野に立ったこだわりこそが、私の仕事を前進させる原動力だと考えています。
若者へのメッセージ
若い皆さんへお伝えしたいのは、足元の結果だけで判断せず、遠い未来を見据えた行動を意識してほしいということです。今直面する苦労は、後の大きな収穫につながる「種まき」だと考えてください。また、自分の利益だけでなく、関わる人や社会にとって本当に価値ある選択をすることで、時間をかけて信頼と可能性が芽吹いていきます。5年後、10年後の自分が誇れる歩みを積み重ねるために、今取り組むべきことを見極めてください。