現在の仕事についた経緯

18歳から大企業、ベンチャーなど様々な企業で技術者として働いてきました。
3.11の被災を目の当たりにし、最初のキャリアは社会インフラの事業へ。その次は、たくさんの人に楽しんでもらいたいとの思いでゲーム業界へ。そのまた次は一人の人生としっかり関わりたいとの思いでMBAの教育領域へ。それぞれの業界でエンジニアとして働きました。
次のキャリアを考えていた際に、多くの起業家とお話しさせていただいたり、一緒にお仕事をさせていただいたりしたのですが、起業においてグローバルや東京の話がたくさんなされる中で、地方の話題が出てこないことに疑問を感じ、地方x生成AIで何かできないかと考えイオリアを創業しました。

仕事へのこだわり

仕事でのこだわりは『人のためになりたい』に尽きると思います。
17歳で進路を考えていた際に3.11を目の当たりにし、『安定した電気を届けることで人の役に立ちたい』という思いで東芝でのキャリアをスタートさせました。
ゲーム業界は『人々の生活に楽しさを届けたい』という思いで選びました。その中で携わったプロジェクトでは、自分が関わったゲームが数億人単位のユーザーの目に触れ、たくさんのユーザーに遊んでもらえました。この経験は言葉にできない喜びがありました。
某大学院は『ひとりひとりの人生を好転するきっかけになりたい』という思いで選びました。
生徒の皆様は仕事の合間を縫って学び、キャリアアップを目指す貪欲で向上心がある方々でした。生徒の方々へのインタビューや交流を通して、自分たちのサービスが誰かの人生を好転させるきっかけになっていると実感できました。
テックには、ものづくりをたくさんの人々に届けられる可能性があると感じております。
たくさんの人にサービスを届けるからこそ、徹底的にユーザーが何を求めているのかを追求し、技術でそれを可能にしていくことがこだわりでもあります。
また、事業において、小手先のお金や市場環境に流されず、本質的な価値で社会の役に立つサービスを作りたいと考えております。
その結果、たくさんの人に必要とされるサービスを作ることができたらこんなに嬉しいことはないです。

若者へのメッセージ

私も20代なので、同世代(10代後半から20代前半)の若くして成功した人の姿をSNSで目にする機会が多くあります。
SNSを見て、経済的背景や才能など自分ではコントロールができない要因による差を痛感し、挫折感を味わう人も少なくないでしょう。
私自身も、幼少期から様々な分野で才能を見出そうと努力してきましたが、自分が凡人だと自覚せざるを得ませんでした。
しかし、その自覚こそが新たな戦いの始まりだと考えています。才能で劣る自分は努力する天才には及ばなくとも、怠ける天才には勝てるかもしれません。
私が21歳の時に知って影響を受けた、島田紳助さんの「5x5理論」というものがあります。才能と努力をそれぞれ5点満点で評価し、25点満点でその人の能力を数値化する考え方です。凡人でも努力次第で高得点を目指せるこの理論に、私は何度も励まされてきました。
自分の強みや才能は、自分の中だけではなく他者との競争や比較、周囲の人からのアドバイスで発見されることが多いと思います。勝負事には真剣に臨み、悩んだ時は周囲の人々に相談することで、自分では気づけなかった新たな可能性を見出すことができるのです。
若い世代同士、一緒に頑張りましょう!