現在の仕事についた経緯
きっかけは高校3年生の夏休みに参加したカンボジアの教育ボランティアです。
「カンボジアに来てくれてありがとう。いつかまた教えに来てください」という拙くも一生懸命日本語で書かれた感謝の手紙に当時夢や目標のなかった私は救われた気がしました。
そのときから雇用創出と私塾運営を通して経済と教育に貢献し、カンボジアに恩返しすることが私の志となりました。
雇用を創出するためには経営者にならなければいけない、私塾運営のための時間的、経済的な余裕を生み出すためには投資家にならなければならない、と考えカンボジアの不動産業界に興味を持ちました。
その後カンボジアよりもマーケットの成熟したタイで約6年間バンコクの日系不動産会社2社で経験を積み2024年にカンボジアで不動産会社を設立しました。
仕事へのこだわり
私はよくお客様から不動産営業マンらしくないと言われます。
私自身の営業スタイルはカウンセリングやコンサルティングに近いと思います。
売りたいものをどうやって売っていこうかと営業するのではなく、お客様にとって一番良い物件はなんだろうと一生懸命考えて選んでご提案する。それをお客様に喜んでもらえるのが嬉しいです。
また、不動産営業とお客様としての仕事上の関係だけではなく、人と人同士で繋がりたい気持ちが強いです。
そのため不動産のお話だけではなく、お客様のお仕事やプライベートのお話もしがちです。お客様の夫婦関係やご子息の進路についてのご相談を受けたこともありました。
物件のご紹介後もアフターフォロー含めて一緒にお食事したりするようなウェットな営業スタイルです。
仕事で気をつけている点は、この仕事はここまででいい、と思わないように心がけております。
私は会社員時代何度もお客様からクレームをいただいています。そのときは決まってお客様のためにベストを尽くしていなかったときでした。もしくは、自分の中のベストの基準が低くプロ意識が欠けていたときです。
もっとお客様のために何かできることはないのか、これ以上より良い仕事はできないのか、と考えることに限界はないと思い知りました。
若者へのメッセージ
人生の最期までに何をしたいか、何を遺したいかをじっくり考えて想像してほしいです。
例えば、死ぬまでに世界中を旅したい、命日に友人たちから「あいつ良いやつだったな」と思い出してほしい、等です。
理想の最期を思い描くと理想の生き方が見えてくると思います。
それは仕事やプライベートの様々な行動選択の場面でブレない軸になります。
他人と自分を比べると劣等感や優越感に振り回されてしまいますが、他人ではなく、理想の自分と現在の自分を比べ、その差を埋めるために何が必要なのかを逆算して追い求めていればきっと後悔しない選択ができると思います。
もしどうしても理想の生き方ややりたいことが見つからない方は勇気を持って海外に出てみてください。
日本の価値観や常識は世界人口でみると80分の1程度でしかありません。
寂しく辛いこともありますが、さまざまな経験や出会いが自分を形作る大きな財産になるはずです。