現在の仕事についた経緯

世界有数の対話型AIやインテリジェントな自動化に強みを持つAmelia社(本社:米国)の日本法人代表を2023年まで務めておりましたが、米国本社経営陣の入れ替えを機に日本法人が解散されることになってしまいました。日本の労働生産性は世界の主要国の中で最低レベルで、対話型AIや自動化による生産性向上や競争力強化に向けた潜在需要は大きいと考えているのですが、保守的な企業文化を持つ日本で普及させるには時間がかかります。
また、日本と海外との間には言葉の壁だけでなくビジネス文化や品質に対する考え方に大きな違いがありますので、そのギャップを埋めながら賢い自動化を日本で広く着実に普及させる主体が必須と考えるようになり、元同僚と協力してエマージングジャパン合同会社を設立しました。

仕事へのこだわり

まず、お客様や社会にとって価値のあるものを提供できているかどうかということが重要です。それができていなければお客様はわざわざお金を払いませんのでそもそも会社は存続できませんし、継続的に社会に貢献していくこともできません。但し、価値があったとしても多くの他社が提供できているものは価値が高いとは言えませんので製品やソリューションの特徴や強みが前提になります。また、個々のお客様の課題はそれぞれ異なりますので、それをよく見極めた上で価値や解決策を提供していくことが必要です。
それから強いチームを作ることです。個々人がどんなにすぐれていても会社全体で大きな成果を上げることはできません。それぞれのチームメンバーがやる気を高め、心から楽しんで仕事ができるようなチーム作りが必要です。つまり、ほとんどの仕事は個人競技ではなく、サッカーや野球のようなチームスポーツと言えます。その為、組織の存在意義や目的を共有し、各人が自らの強みに焦点を当て(ある分野を得意な人に任せるなどを含む)、自らの役割を理解し、必要な権限を持ち、情熱を持って組織の成果を上げることに全員が注力して初めて勝てるチームになれると思います。

若者へのメッセージ

自分の強みを活かして得意なこと、興味のあることに集中していけば楽しく仕事ができるので困難を困難とも感じなくなり、長続きし、成果を上げることができると思います。ただ若い頃は自分の強みや興味あることがまだよくわからないという方も多いと思いますので、まず何でもチャレンジや行動をしてみるのがよいと思います。例えば、海外で仕事をしたり他業界で仕事をするなどのチャンスは是非活かしたほうがよいと思います。「何でもまずは始めてみる。最初の小さな丘に登れば、そこから次の景色が見えてくるだろう。」ということです。私も海外ビジネスに目覚めたのは30歳前後でした。但し、始めたらすぐにはあきらめず何かをつかむまではやり続けることも大事ですね。