現在の仕事についた経緯

大学の入試を受ける際、やりたいこともなく、なんとなく土木工学科へ進学しました。車から見た、新設された道路が立体的で格好良かった、そんな程度です。
大学ではとにかく遊ぶことが好きで、家にも帰らずあっちこっち遊びまわっていました。就職の際も学部の流れでなんとなく道路会社へ就職。恥ずかしい限りですがそれが正直なところです。フォローではないですが、起業するにあたっては、ホームページにも記載していますが、ちゃんとした熱い思いはありましたよ(笑)。現在の仕事を選んだ理由に高尚な思いや美談などは残念ながらありません(笑)。

仕事へのこだわり

『目標からの逆算とその過程を楽しむこと』
就職したての頃は同期に負けたくない、という気持ちが強かったです。自分を優秀と信じていたかったんでしょうね。そして次は、先輩にも上司にも負けたくない!と思いました。とにかく負けず嫌いでしたね。今思えば、なにを基準に勝ち負けなのか…。理解できないことは先輩や上司の言う通りに素直にやっていました。やってみないことには理解もできないし、生意気も言えないですからね。
ただ、業務を理解していくにつれて、計画をきっちり立てて現場を掌握したいと考え始めました。イレギュラーをどう既定路線へ戻し、思い通りにするか。不謹慎ですが、ゲームを攻略するように楽しんでいました。でも現実には思い通りになることなんてほとんどなく、悔しい思いばかりしていました。
そんな感じですから、人よりも面倒なことを沢山していましたね。でも不思議と苦労とは思いませんでした。楽しんでいたからでしょうね。
しっかりと説明できないことには納得しなかったというか、理由なく『こうするのが当たり前』、みたいなのは昔から嫌いでしたね。『どうしてこっちのほうが効率がいいのにそうしてはいけないの?』といったように。
いつから身についたのかはわからないのですが、望む目標に辿り着くために必要なことは何かを考えて、ただそれを揃えていく、そういう思考回路みたいなものは癖になっていると思います。上手くいくパターンと上手くいかないパターンをいくつも想像して対策までイメージしてみます。怖いんですよね、想定外のことが起きて対応できなくなるのが。そうなると、好き嫌いは関係ないし、イメージであろうが現実であろうが、面倒なことでも必要ならやらなきゃならないし、なかなか大変なんです。楽しくやらないととてもじゃないけど続けられないですよね。一つはっきり言えるのは、僕は特別な存在でもなく、世の中は僕を中心には回ってくれないので、地道に努力というか、苦労して欲しいものを手に入れていくしかない、ということ。不器用にあきらめずやってきました。おそらくずっと。自分だけは自分を信じて、そうした結果、今の我が社でいられている、という気がします。まだまだ発展途上でしかないですが。

若者へのメッセージ

今、『若者』と呼ばれる皆さんは基本的に優秀なのかなと思います。あたりまえに利用しているものがもうスキルになっていたりして、僕の学生時代に比べれば間違いなく相当優秀ですね。でも僕は、そもそも人の能力にはあまり差はなくて、勉強でもバイトでもいいですが、目の前にあるやらなければいけない事の中に、楽しみを見つけられる素質があるかどうかが重要かと思います。ただ楽しめばいいだけですよ。前向きな開き直りも必要ですね(笑)。そして失敗して学ぶことも大切です。失敗は自信を失うためのものではなく、いずれ上手くいくためのものだと考えてほしいですね。失敗して、「自分には向いていない」と辞めてしまう人も多いと聞きます。勿体ない、ものすごい適性があったかもしれないのに、と感じてしまいます。失敗だらけの僕を見てほしいですね。
才能などというものは物事に必死に向き合い努力を続けていたらいつのまにか持っていたりします。しかも自分で気付くことは少なく、常に改善点を抱えて努力している人の方が優秀な気がします。それはそうですよね、すぐ改善するのですから。壁にぶつかり悩む自分たちもそれに似ていませんか?大切なのはその時に何をするかです。君達の立っている場所はまだスタートラインでしかないことに気づいてください。良き人に出会い、失敗し改善することを繰り返し、自分を信じながら成長し続けることで、才能という花を咲かせてください。