現在の仕事についた経緯
学生時代、ブラジル留学中に日本人の謙虚さや小さいことを続けるものづくりを世界と繋げたいと感じました。
新卒で就職した海外商社での1対1のモノの広がりに限界を感じ、英語×ITでリクルートに転職しました。しかし、働く中で、大手の安心感や自分の実力でなくても成果が出てしまうことに違和感を感じ、10名以下のITベンチャーを探しました。
キーエンスのメンバーで立てた会社にスカウトを受けて製造業SaaSに参画し、技術がある一方で情報の格差によって利益が出せていない製造業の課題を感じ、起業に至りました。
仕事へのこだわり
とにかく主語を“顧客”にし、中長期的に業界構造へどう影響を与えるかを考えてきました。
元々海外商社時代に新規顧客開拓で1位になった経験もあり、人のために尽くしたり、お客さんに喜ばれたり、お客さんと話したりすることに楽しみややりがいを抱いていました。ただ、それだけではスキルが足りず、起業のノウハウや営業力を0から学ぶ必要がありました。
そのため、リクルートに入社し、営業・ビジネスモデルのノウハウや圧倒的な他責思考の排除、量の必要さや考えの深さを学びました。ある程度仕事がルーティーン化し、成績も出て、人も組織も良く、ずっとリクルートにいたいと感じてしまうようになりました。
一方で、起業への思いが忘れられない自分もいました。実績を出しているのは箱の中にいるからではないかと焦りも感じ、改めて“ものづくり→世界”のことを考えていた時に、社長キーエンス、役員キーエンス、メンバーキーエンス、プロダクトリクルートのITベンチャーからお声がかかり、社員1人目としてFactBaseに入社しました。
そこで、リクルートの“顧客視点や思考の深さ”ではなく、圧倒的なキーエンスの組織力、量の営業を行いました。700社ほど製造業を巡る中で、0~200社の導入を経験し、プロダクトも人も成長させることができました。製造業の中小企業の社長にとにかくお世話になり、この方達にいつか恩返しをしたいと感じるようになりました。
利益が薄くなっていく製造業や、技術があるのに営業力やPR力がなく経営が大変になる製造業を見てきて、どうしても製造業の売上に貢献したいと考えるようになり、起業しました。日本の製造業と世界の製造業を繋ぎ、お世話になった製造業の経営者の方々に恩返しするためのプロダクトを0から作るべく奔走中です。
若者へのメッセージ
アドバイスを言うには、まだまだ成し遂げないといけないことが多い段階です。
一番大事なのは、「何のために」を持っているかだと思います。お金のため、出世のため、家族のため、パートナーのため、理由は色々あるかと思いますし、それに対して意見はないですが、何のために、今の仕事やプライベートでの行動をしているかはとても重要であると思います。その、“何のために”という点を忘れなければ、今どれだけ苦しい経済難や、病気、仕事の問題があったとしても乗り越えることができると感じています。
弊社は、日本の製造業を世界と繋げることをビジョンとして掲げ、日本の良さを弊社を通じてまずはアメリカ、そこから全世界に広めたいと思っています。また、その一つのプロセスが成功して汎用化し、世界中のものづくりが会社の規模を問わず繋がれることを目指しています。
利益が全て日本に入るとは限りませんが、日本を代表するスタートアップになりますので、志を共にしていただける方はぜひ繋がってもらえたら嬉しいです。