現在の仕事についた経緯
自分自身、母子家庭出身ということもあり、増加傾向にあるひとり親家庭に関しては高い関心を持ってきました。
社会福祉業界を経て、IT業界で勤務する中で、普段の業務の他に自分にも何かできることがあるのではないかと思うようになりました。そして新しいことにチャレンジするとともに、次の世代、特に子どもたちをサポートする事業をしたいと考えるようになりました。
“親ガチャ” “老害”といった言葉も話題になりましたが、そのような世代内外の対立が少しでも和らぎ、誰もが自尊心を持って社会に属し、それぞれの仕方で広い意味での“仕事”に取り組み、努力しようと思えるような環境を少しでもつくっていきたいと考えて、子どもの勉強をサポートする会社を立ち上げました。
仕事へのこだわり
何かと“量”や“スピード”が強調されることが多い昨今ですが、個人的には質を伴わないスピードは拙速でしかないと思っています。
まずは相手を尊重して丁寧な成果を出すこと、表には出ないかもしれないけれども目に見えない部分にも心を込めて精度の高いものをつくること、それがどんなスピードや量も凌ぐ成果になると考えています。(もちろん、期限内に仕上げることが大前提)
相手の期待に応えよう、期待を越えようという思いが、仕事の本質なのではないかと考えています。
若者へのメッセージ
自分自身は40代に差し掛かり、年代の変わり目を感じているところですが、自分の若い頃と比べると今の20代の若い世代はしっかりと自分の考えや価値観をもった、聡明な大人だと感じます。
新型コロナウィルスに関わるさまざまな影響は、私たち30代以上もそうですが、若い世代により大きな負担を強いるものでした。しかしそうした自分にはどうしようもない“理不尽”にも怯まず、時に仲間たちと、時にひとりで立ち向かう若者たちの姿をニュースなどでたくさん見ることができ、勇気づけられる思いでした。
自分がしていないことの責任を取らなければいけなかったり、サボってルールを守らない人のために自分が犠牲になったり、上の世代のツケを負わされたり、損ばかりしているように思えることもあります。そんな理不尽の嵐のなかで、ずぶ濡れになりながらも、雨に濡れている目の前の人のために、自分の傘を差し出せる。そういう人で自分はありたいと思いますし、若い世代のみなさんと一緒に社会をより良くできるよう、がんばりたいと思っています。