現在の仕事についた経緯

私は大学時代から将来は起業をしたいと思っていました。経営コンサルや投資会社など色々な会社に足を運び悩みましたが、最終的には、「実際にどのようにして会社を成長させるのか学びたい」と考えました。
0を100にする仕組みを学ぶには、事業会社であり、かつめちゃめちゃに勢いのあるベンチャーに入社することが自分の将来に役立つと思い、ブライダル事業を行っていた株式会社ノバレーゼに入社しました。
ノバレーゼはその後、私が在籍していた5年間の間にマザーズ上場から東証一部まで猛烈な勢いで駆け上がっていくのですが、私は2009年に新卒で入社してからの1年間で、4回引越しをするほど色々な部署を経験させてもらいました。
引越しをするのが面倒だったので、先輩や同期の家に住み込みさせてもらったり、車に最低限の荷物と布団だけを積んで異なる拠点を行ったり来たりして暮らしたこともありました。
そのような私が、ノバレーゼで特に力を入れていたのは、歴史的建造物の再生事業です。国の有形文化財に指定されているような希少で歴史のある物件を全国で見つけ出し、結婚式場として人が集まる場所へ再生させる事業でした。
そういった物件を探すために全国を回り、物件を見るだけではなく、建築、内装、造園、水景、インテリア、テーブルウェアなど、さまざまなものづくりに携わる職人たちと出会ったことが工芸品やMade in Japan への興味の原点になりました。
そして好きになるほど、Made in Japanが抱える問題点や課題も見えてくるようになり、ものづくり業界にはさまざまな「もったいない」が隠されていることに気づきました。
また、特に伝統工芸と言われる業界は既に瀕死の状態であることも理解しました。
そこで、Made in Japan ブランドを世界中に発信し、業界に新しい風穴をあけたいという想いで株式会社KAZAANAを立ち上げました。

仕事へのこだわり

座右の銘でもありますが、「成功するまで諦めない。成功するまでやる。」ということを常に意識してきました。「下を向かない、前を向く。」普段の姿勢、歩き方から気を付けています。
時に「それは無理だろう」という難題にぶつかることもあると思いますが、あきらめずに続けていると必ず光明が差してきます。
サラリーマンとして働いていた時も、経営者として独立してからも、幾度となくピンチがありました。ただ、それでも諦めず、目の前のことをコツコツ積み重ねていくと、良い運というのは必ず巡ってきます。私はそのようにしてピンチを乗り切ってきました。
単純に「運が良いだけじゃないか」と自分でも思うこともあるのですが、運を引き寄せられるか、そして運を掴めるかが非常に重要です。本当の運が半分、自分の努力で掴み取るのが半分かなと思います。

若者へのメッセージ

今の日本では、やる気のある若者が働きにくくなっていると感じています。
同じ野球でも、草野球でレギュラーを目指すのか、甲子園で優勝を目指すのか、両者の間には過程と努力量に天と地ほどの差があります。
ビジネスという厳しい世界で成功を目指すのであれば、20代のうちは働き方などは無視してがむしゃらに頑張ってほしいです。
そのためには環境選び、上司選びがとても重要です。ぬるま湯の中では、自分もそれに慣れていってしまいます。
ビジネスの修羅場を20代のうちにくぐってきたか否か。それは30代以降のビジネス戦闘力に大きく影響してきます。
私もまだまだチャレンジャーとして、若者に負けぬよう、走り続けていきたいと思いますので、共に頑張りましょう!