現在の仕事についた経緯

重篤患者など受け入れる2次救急病院での勤務、2次救急病院でも受け入れられない患者を受け入れる3次救急病院での勤務を経て、もっと身近に患者さんと接することが出来ないかと夫婦で考えるようになりました。
考えを深めていくうちに身近に接することができる地域医療に興味が湧き、夫婦で今後の方向性を相談していた時に、妻(副院長)の実家がある静岡県での新規開業の話をいただいたのが始まりです。
私自身はこれまでほとんど関わりのない地域での開業ということもあり大きな不安はありましたが、妻と相談していく中で、今までの経験を地域医療に役立てる機会があるならやってみたいという気持ちが勝り、話を進めていく決心をしました。

仕事へのこだわり

新人の頃から大切にしていることは、患者さんに寄り添った医療を心掛けることです。
たとえば、医学的には第一選択になりうる治療法があったとしても、それが患者さんにとって一番いい選択とは限りません。私は、患者さんに寄り添うことでいい治療法を一緒に考えていくことを大切にしています。
ひと世代前から続く産婦人科医師へのイメージは、“偉そうでとっつきにくい”、“質問しにくい”、“怖い雰囲気で安心ができない”などがあると思いますが、当院ではいつでも質問できる雰囲気づくりを意識しております。
医療の世界は日進月歩であり、自分の知識を新しいものにするために、常に新しい情報を取り入れて、スキルアップを目指すことが重要と考えます。

若者へのメッセージ

これから医療を志す方には、勉強面などいろいろ大変なことが待ち受けていると思います。医師になって患者さんに寄り添い治療していく中で、共に喜んだり、悔しい思いをしたりすることもありますが、そんな経験は滅多に出来るものではありません。
今は昔と違いチーム医療こそ医療の根幹で、様々な職種の人が一丸となり、一人の患者、一つの病気と闘うことになります。それが成功、完治したときの爽快感、達成感は経験したものにしか分からないものです。
医療への道を考えているのなら、迷わずに進んでほしいと思います。