現在の仕事についた経緯
直接のきっかけは、勤めていた会社が合併することになり、所属していた人材紹介部門がなくなったことです。
社内で採用の仕事を続けるか、転職するか、起業するかを悩んだ時に、幼いこどもを抱えて2度の転職活動をした際にワーキングマザーや女性に寄り添った転職支援をしてくれたエージェントが少なかったことを思い出しました。
女性は環境要因に影響されがちなので、視野を広げ、長期的視点で人生を捉えることが大切だと思っています。
40歳を過ぎて、異業界から人材業界にチャレンジした私自らの体験は、他のエージェントとは違う視点に強みがあり、求職者の皆さんのお役に立てるのではと思い、起業を選択しました。
仕事へのこだわり
一つ目は、言葉で伝えることです。
モヤモヤしたり、悩んでいる時、何も言わずに諦めたり、転職してしまう人が多いのですが、言わなくても分かってくれる、ということは仕事ではあまりなくて、言語化することはスムーズに仕事をするために大切です。
いつまでも伝えられずにいると、結局同じ理由で、転職を繰り返すケースも!
もし伝えることが苦手でも、丁寧に粘り強く伝えれば気持ちは伝わりますし、たとえ、状況が改善しなくても、伝えた後なら、スッキリと次に進むきっかけになると思います。
二つ目は、周囲に目を配り、良いやり方を真似ることです。
私の尊敬していた上司は、書類を溜めずに、いつも机の上が綺麗でした。
理由を訊いてみると、自分が対応するものだけを残し、他の仕事は適切な人に即座に渡しているからとのことでした。
上司を真似て、自分がやるべき仕事だけ残し、素早く専門家や担当者に依頼することを心がけています。
後日談があり、私がその上司の机が綺麗だった話を部内のメンバーにしたところ、誰も覚えていなかったのです。実は上司も、彼自身の上司のやり方を真似ていたと教えてくれました。
同じ職場にいても、見えているものは人によって違います。
積極的に良いものに目を向けて取り入れることで、仕事のやり方を常にアップデートできると考えています。
三つ目は、循環を意識することです。
俯瞰して、自分も含めた関係者全体にとって、何が最善かを考えてから行動し、結果を分かち合うことで、さらに良い展開につながる経験を何度もしてきました。
目先のことに捉われたり、自分だけが徳をしても、その後は広がりません。
少し時間がかかっても循環していくように心がけることで、セレンディピティに繋がります。
若者へのメッセージ
これまで転職支援をする中で、他者からのアドバイスに影響されて、自分自身で選択をしないと、30~40代になってから違和感を持つようになり、キャリアチェンジを希望する人が多いことに気づきました。
時代は「お金」や「物質的なもの」でなく、「しあわせ」が基準になりつつあり、(体と心と社会の)『良い状態・良い在り方』を示す“ウェルビーイング”が世界的にも注目されています。
誰かに用意された道ではなく、あなた自身が、しあわせや興味あることを選択し続けることで、その先に、あなただけの「しあわせ×キャリア」が見えてくると思います。
いまの時代は転換期で先が見えない反面、IT化が進み、チャンスも選択肢(起業・副業など)も増えています。
固定概念を外して、自ら情報を取りに行き、視野を広げてください。
やりたいことが分からない場合、なぜか気になること、簡単に出来てしまうことなど、小さなことに目を向けると、ヒントになるかもしれません。
より良い未来を共創する皆さんを心から応援しています。