現在の仕事についた経緯

私は20年以上勤めた営業会社を退職し、独立を決意しました。その理由はフェムケアやフェムテックという新しい分野に出会い、女性の真の悩みに近づくことができるこの分野に大きな可能性を感じたからです。特に長年悩みだった、営業職の女性の定着率改善と事務職のベテラン女性の離職率軽減のためのマネジメントに必要なリテラシーとスキルがここにあると確信しました。
長年に渡る女性に対するケアの他社には無い圧倒的な知識と実績を活かし、女性のライフステージごとの様々な課題解決のため、日本メディカルフェムケアアカデミーを設立しました。私の長年の営業とマネジメントの経験を活かし、女性が働きやすい環境を作るための提案やサポートを行っています。女性が働きやすい環境作りは、実は男性も働きやすい環境作りにも繋がります。ワーク・ライフ・バランスを調和させ、仕事と生活双方でもたらされる生きがいと潤いがQOLを向上させていく、そんな社会に貢献できる仕事にやりがいを感じています。

仕事へのこだわり

私は育成部門も含めて20年間、営業職に従事してきました。その中で常に心掛けていたのは、「人は鏡である」ということです。どんな仕事でもそうですが、クライアント、パートナーカンパニー、社内の協力部署など、自分の仕事を遂行するためにはさまざまな立場の方と関わっていく必要があります。そして、その方々との間に信頼関係が築けていれば、仕事は自然と前に進んでいくものです。
私の考えでは、もし仕事で関わる人の中に印象の良くない態度をとる人がいたとすれば、それは私自身がその人に対して、無意識に印象の良くない態度をとってしまっているからだと捉えています。ただし、相手の顔色を見て合わせるということではありません。大切なのは、相手に対して常に真心を込めて全力で応対することです。なぜなら、自分の仕事を遂行する上で、周りの方々はクライアントも含めて協力者であり、応援者になっていただくことが、最も仕事のパフォーマンスを高めるからです。
もちろん、相手主導では自分の仕事は進めにくくなります。あくまで自分が主導し、相手にも気持ちよく協力していただくために、「こちらが相手に何ができるのか」「どう見られるのか」「どういう存在であるべきか」を常に意識するようにしています。
簡単なことではありませんし、上手くいかないこともあります。しかし、続けていくことで自分のスキルも向上し、理解も浸透していきます。そして協力者が増えることで、必ず道は開けると信じています。だからこそ、「問題は常に相手にあらず、我にあり」と自分を振り返りながら、こだわりを持って仕事に取り組んでいます。

若者へのメッセージ

若い方々へ伝えたいことは、「時間は有限だ」ということです。若い頃は本当に気づきませんし、私自身も気づいていませんでした。しかし、年齢を重ねるごとに、絶対に取り返しのつかないものは「時」だと強く感じるようになりました。
私自身もそうですが、長年一緒に過ごしている周りの方々も、20代より30代、30代より40代と、年齢を重ねるほど人生を楽しんでいるように見えます。だからといって、「あのときこうしていれば…」という後悔がないわけではありません。
たまに「人生に後悔はない」と言う人がいますが、正直、それはカッコつけているだけだと思います。何をやっても失敗が一つもないなんて、あり得ません。だからこそ、たとえ失敗してもそれを受け入れられるよう、一瞬一瞬を大切にして、目一杯「今を生きる」ようにしてください。