現在の仕事についた経緯

私の現在の仕事は、一つの大きな転機から始まりました。
筑波大学で水泳選手として日本新記録を樹立し、その後は教員として充実した日々を送っていました。海外研修で英語力も習得し、教育者としてのキャリアを築いていた矢先、妻の病気という予期せぬ出来事に直面しました。
この経験が人生の優先順位を見直すきっかけとなり、大切な人を守れる働き方を模索するため、8年間務めた教職を離れる決断をしました。まずは個人事業主として起業家支援のコンサルティングを始め、その経験を活かしてビジネススクール事業に参画しました。
そして現在は、株式会社MIRAISE GLOBALを立ち上げ、ビジネスコンサルティングやアスリート支援など、自身の経験を多角的に活かせる事業を展開しています。

仕事へのこだわり

私の仕事へのこだわりは、『行動し続けることで得られる経験値』と『大切な人を守れる働き方の実現』という二つの軸で形作られてきました。
新人時代、教員として働いていた頃は、生来の多動的な性質と、一つのことに集中することへの難しさに葛藤がありました。しかし、その多動力を逆手に取り、様々なことにチャレンジし続けることで、むしろ多彩な知識と経験を蓄積することができました。元水泳選手として日本のトップレベルで競技をしていた経験も、このチャレンジ精神の源になっています。
人生の転機となったのは、家族の病気でした。この経験から、仕事は単なる収入源ではなく、大切な家族を守るための手段であるべきだという強い信念を持つようになりました。現在は一人娘の父として、海外在住の妻とも離れながら、家事育児と仕事の両立に奮闘する日々です。
その中で見出した答えが『起業』でした。自分の働き方をコントロールし、プライベートも大切にできる働き方を実現するには、自分で事業を創ることが最適だと考えたのです。
私の信念は、「健康」「家族」「仕事」という3つの要素のバランスを保つことです。特に、人に教えることや経験を共有することに喜びを感じる自分の特性を活かしながら、常に新しいことへの挑戦を続けています。たとえ不安があっても、そこには必ず学びがあると信じているからです。
この働き方は、37歳の今も進化し続けています。それは、自分らしく生きながら、大切な人たちも守れる、理想的な仕事のスタイルを追求する旅なのかもしれません。

若者へのメッセージ

若い世代の皆さんへ。私は元水泳選手、教員、そして現在は起業家として、様々な転機を経験してきました。その経験から皆さんに一番伝えたいのは、『チャレンジすることを恐れないでほしい』ということです。
人生の岐路に立つとき、誰しも不安を感じるものです。私自身、家族の病気をきっかけに人生が大きく変わり、新しい道を選ぶ決断をしました。その際に気づいたのは、失敗を恐れすぎていては何も始まらないということです。
ただし、挑戦する際に大切にしてほしいのが『謙虚さ』です。謙虚な姿勢で周りを見渡せば、必ず助けてくれる人や道を示してくれる先輩、経営者の方々に出会えます。私自身、多くの方々の支援があって今の自分があります。失敗は決してマイナスではありません。むしろ、それは次のステップに進むための貴重な学びとなります。私も数えきれないほどの失敗を重ねてきましたが、その一つ一つが今の糧となっています。
皆さんには、自分の可能性を信じ、たくさんチャレンジしてほしいです。そして何より、支援してくれる人々への感謝の気持ちを忘れず、謙虚な姿勢で学び続けてほしいと思います。必ず、その積み重ねが自分らしい人生を切り開く力になるはずです。