現在の仕事についた経緯

「家を三度建てなければ理想の家にはならない」とよく言われますが、私が初めて手掛けたご家族から、お引渡しの際にこんな言葉をいただきました。
「この1回で心から満足する家ができました。もし将来、何かの理由で再び家を建てる機会があれば、間違いなくこの土地に、同じ家を、再び白都さんにお願いしたいです。」
この言葉をいただいた時、私のビジョンが具現化した瞬間であると深く感じました。これからの人生、心から満足していただけるご家族を増やすことが私のビジョンそのものであり、そのために全力を尽くそうと決めました。

仕事へのこだわり

我々のゴールは間違っていないですし、ゴールに向かってどんどん行動してクリエイトしていくことに唯一の関心があります。そのためだけに我々のビジョンがあるのです。
独立した最初の頃は、業績を上げればとりあえずは良かったのです。当時はそういう時代でした。それが10年前の私です。
ゴールに向けた活動形成がどのようなものでなければならないか?私自身が全く分かっていませんでした。試行錯誤し、かなりの時間を要しました。ですから、とりあえずは業績でした。それが一番、無難だったからです。
また、当時は個人に焦点を当てていました。個人は良くなるが、世の中は良くならない。その人の環境は良くはなるが範囲は広がらない。せいぜい良くなるのは家族くらいまで。そして私のゴールは、その個人のゴールを助けることではありませんでした。

自分の役目を逃げずに全うする自尊心がある人間たちを出来る限り沢山作りたい。そういった世の中にしたい。それが全てでした。数年前から自力で息を吹き返して、世の中のために必要で現実的な役目を果たそうと行動し始めました。それがLIFEFUNDのビジョンだったのです。
ここでの私の言う自尊心とは…
“目の前の人にとって価値あるものを提供している。そのための準備も常にしていきている。”という自尊心です。
私のあらゆる人への意図は、その人を前進させる、会社を前進させる、顧客を前進させる、ということです。取り組んでいるものは、いつでも準備に力を入れて、良いものを出しています。
失礼なことを言いますが、結果が全てという考えは、結構アホな考えだと思っています。結果を決定する要因は何かを考えていないからです。世に出すもの、そして出すものへの準備に力を入れて生きているのかどうか?結果はこれで決まるのです。

若者へのメッセージ

「人は自分のために生きているのではなく、他の人たちのために生きている」というのが私の信条です。
お金やメリットを取ることより、自分の責任や役目を果たすことを大事にする。自分の出すコミュニケーションや生産物、自分の判断力に妥協しない。そういった心持ちで人生を全うする、行動する。
消防士なら、どんな火事にも直面しなければなりません。目の前の火事に立ち向かうことができなければ、その火事を目の前にして、火を消すのではなく、助けが来るまでそこにじっとしているしかないでしょう。
役目を果たすというのは、誠実さであり、行動そのものです。人というのは、仕事だけでなく、あらゆる側面でその人の役目というものがあると思っています。何か特別なことができるといっても、人生の役目はそれだけではないのです。
『人生=役目を果たす』
この世界で最も評価されるのは、こういった誠実さと共に自分の役目を果たす人達である、そういう世の中であるべきだと思います。
若い皆さんには、人生の中で自分の役目を引き受け、それを全うする勇気を持ってほしいです。