現在の仕事についた経緯

私の両親がスポーツショップを創業し、小学生の時にそのお店のセールをお手伝いしたことがきっかけです。
父に、「サッカーのセールをするから、克弥はサッカー売場に立ってスパイクを売りなさい」と言われ、小学5年生だった私は、ドキドキしながら売場に立ちました。
そして、お店のシャッターが開いたと同時にお客様が売り場に来て買い物をしてくれました。
その際に、サッカースパイクを購入してくれたお客様が、お金のお支払いとともに「ありがとう」と言って帰られました。
お金をもらえるうえに「ありがとう」という言葉ももらえる。なんて幸せなんだろう。
そのセール中、私は何度も「ありがとう」という言葉をいただけました。販売が楽しすぎて私はこれを天職だと思い、お店を継ぐことを決意しました。

仕事へのこだわり

私は「相談したくなる運動具店さん」というコーポレートメッセージを掲げ、「人様のお役に立つ」ということを大切にしております。
また、「店はお客様のためにある」「損得よりも善悪で物事を判断する」「青少年の健全な育成に寄与する」という経営理念のもと、「このお店に相談したいな」と思われるような売り場を作り、「この人に相談したいな」と思われるような接客をしております。
お客様が相談したくなるようなお店、人材を作ることにこだわっていますし、私自身もそれを目指して追求しております。

夢と目標を持つことにもこだわっています。
夢と目標を掲げ、それを体現していく姿を身近な地域の方々、お客様にお見せしていくことで、「僕もやりたい!出来そう!」という気持ちを持っていただけると思うからです。
また、「凡事徹底」という言葉も大好きです。
当たり前のことを当たり前にやり続ける。一見つまらなそう、飽きそうと思われがちなその凡事も、徹底していくと不思議なことに仕事がとてもスムーズになり、澄んだ川の流れのようにスーっと仕事が進んでいきます。
業務が流れるように進めば、売上も自ずと上がっていきます。そうなると、全然飽きないのです。むしろ「こんな簡単な、誰でも出来そうなことなのに、それを続けるだけでいいなんて嬉しいなぁ」と思うようになります。
心に余裕が生まれてきて笑顔で接する時間も長くなる。好循環が生まれます。

私はとにかく元気にお客様と接するように心がけています。
私たちが元気よく「いらっしゃいませ!」という第一声を発することで、お客様にも元気を分けてあげられると思うのです。
また、元気にお顔を見て笑顔で「いらっしゃいませ」と言うことで、お客様に安心感を持っていただけると思うのです。

若者へのメッセージ

好きなものが見つからない、好きなものがわからないという方もいれば、好きなことだけしていたいという方もいらっしゃいます。もしくは、もっと好きなものが見つかった!という方もいらっしゃいますね。
あなたの人生ですから、自由にコーディネートしていいと思います。最高に楽しくて幸せな人生を早く見つけて手に入れてほしいです。

ですが、もしその「好きなもの」の発見に時間がかかるようでしたら、私からのアドバイスは「いろんなことをやってみる」です。
野球、テニス、剣道、水泳、マラソン、スキーなどといったようなスポーツや、茶道、絵画、楽器演奏、読書、旅行などといったカルチャー、なんでもかんでもやってみるといいと思います。
その中できっと「これは好き、これは嫌い」が見えてくると思います。
好きなものをよーく見てみると、「私の好きなものってこういうパターンがある!」という発見も出来るかもしれません。
本当に好きなことを見つけるには、本当に嫌いなものを知るということが大切なのです。

上手に馬の彫刻を彫る彫刻家は、「馬じゃないところを彫る」と言います。
嫌いなものを見つけて、嫌いなものを排除していったなら、好きなものに囲まれた人生を送ることが出来るのかもしれません。
色んな世界を楽しむために、色んな世界を知ることも大切ですね。