現在の仕事についた経緯
20歳のとき、“将来の自由”を得るために起業家になることを決意しました。
その実現に向けて、営業のトップを目指し、昇進しやすいベンチャーに就職しました。1社目で成果を出し、1年目でトップ、3年目に最年少でマネージャーに昇進しましたが、起業できずに29歳で転職しました。
2社目では年収を下げて別職種に挑戦後、営業に戻り成果を出しました。好きで得意な領域で人の役に立ちたいとの思いから、法人向けの営業支援をすることになりました。
仕事へのこだわり
新人時代からの営業スタイルの根底には「相手にとって本当に価値ある提案をすること」があります。1社目では、「合っている会社に、合っている提案を届ける」ことを徹底して追求しました。自分が良いと思うものを相手のために売るという考えのもと、提案先の業界を徹底的に研究し、「この業界はこうあるべきだ」と語れるほどに理解を深め、相手の事業状況を理解しながら提案内容をディスカッションで引き出し、最適な選択をサポートするスタイルを築きました。この過程で、相手の課題に対してリーダーシップを発揮し、背中を押せる存在になることを目指しました。
起業後は、さらに「まず貢献すること」を強く意識した営業スタイルにシフトしました。営業相談が寄せられれば積極的に時間を割き、面談の1時間内でも相手の役に立つよう、相手の立場に立って考え抜いたアドバイスを行います。求められない限りは売り込まず、相手に貢献できることを探り、場合によっては自社の利益にならなくても他社を紹介することさえありました。このような姿勢が信頼関係を築き上げ、数ヶ月後や数年後に再び仕事として声をかけていただけるケースも少なくありません。信頼を築くことに注力し、目先の利益よりも長期的な関係性を重視したスタイルこそが、私の仕事へのこだわりであり、私の営業の真髄です。そしてその考えを、ほかの会社の営業の支援を通して広めていきたいと考えています。
若者へのメッセージ
夢や目標を持つことは、人生の方向性を決める大切な原動力です。自分がどう在りたいかをしっかり考え、そのために長期的な目標から逆算し、必要なステップを日々着実に進んでいくことが重要です。まだ夢や目標が見つかっていない人も焦らないでください。目の前の課題に全力を注いでいくうちに、自分のやりたいことが見えてくる瞬間が、きっと訪れます。
私も営業として成果を出していましたが、29歳になっても起業の道が見えず、行き詰まりを感じたことがあります。そこで視野を広げるため、ビジネスの本質を学ぼうと生産管理部へ転職しました。この経験は遠回りに感じられ、不安もありましたが、再び営業に戻ったことで、自分が“営業が好きで得意で、周囲からも求められる”ことを実感しました。
そして、営業支援を仕事にする決意が固まった瞬間から、起業までの道筋が明確になりました。それからは行動量を増やし、多くの人に出会い、相談に乗ることで、副業として仕事も得られました。その積み重ねが起業へと繋がったのです。
夢から逆算し、長期的な視点でコツコツと目の前のできることを増やしていくことが大事です。目標が固まったとき、一気に走り出せるように準備をしておくことが、自己実現に向かう大切な鍵だと思います。