現在の仕事についた経緯

創業者である父が築いてきたものを、何とか残していきたい。私を今日まで育ててくれた父と母に恩返しがしたい。木工というお仕事を通じて役にたつ人になりたい。そんな思いから家業に就いたのがきっかけでした。
そんな私も最初からそう決めていたわけではありません。自分は将来何になりたいのか?どんな仕事に就きたいのか?やりたいことがあったわけではありません。中学、高校、大学へ進学するとともに、迷いながらも父の築いてきたものを守っていくことだけは「決めて」いました。
もう一方で、創業者の偉大さに対して、こんな私に何ができるのか?学校を卒業しただけで父のように会社をまとめていくことができるだろうか?そんな不安も抱え、今まで学んできた勉強は現実のこの業界では通用しないことを思い知らされながら、現場にて一からのスタートでした。厳しく父に指導を受けながら、気づいてみれば勤めて33年、社長になってから24年が経過しました。
2代目として今言えることは、「ただただ必死でこの会社を次の世代に残していくために、私自身はあること。」それが私に与えられた使命と捉え、日々社員と共に奮闘中であります。

仕事へのこだわり

働きだした当初は自分に適した仕事が何なのかがよくわからないまま社会人となり、ただ目の前に与えられた仕事を必死でこなすことで、経験を積み上げ今日まできました。長く続けていくことは何よりも難しいことではありますが、どんな小さなことのように見えても、諦めず続けていれば必ず成果につながると信じています。成功するまで諦めない気持ちが大事だと思います。無理をせず、特別なことをせず、「凡事徹底」で物事にあたりさえすれば必ず道は開けます。
もうひとつは健康であること。何をするにしても健康第一で続けていれば必ず成就します。全ては自分にあり、だと思います。自分が「元気」であり、その上で経済活動をすることで「景気」がよくなります。この世に生かされていることへの感謝を忘れることなく、「大気」自然に対して偏った経営でなく共存共栄の気持ちで経営をすること。そのために「誠実」であること。それが大事です。
特別な取柄もない私にとって、周りの方やお客様に助けていただきながら今日まできました。これからも感謝の気持ちを忘れず、残りの人生を頑張りたいと思います。

若者へのメッセージ

どんな時代が来ても忘れてはならないことが必ずあります。日本人としてこの世に生を受けたのも意味があります。何のために生きるのか?なんのために働くのか?生きる目的をいつも確認しつつ、ご両親に感謝、ご先祖に感謝、働けることに感謝して、明るく朗らかに生きていただきたいと願っています。
そして、自分が今できることに精一杯取り組み、この素晴らしい日本、その宝である皆さんの活躍が、この世の中をより良くしていかれることを期待します。