現在の仕事についた経緯

アスベスト事前調査の法規制が令和3年4月より施行されることで、すべての石綿含有建材に規制が拡大となり、令和4年4月からは一定規模以上の工事を行う場合は、石綿の使用の有無に関わらず、事前調査結果を元請業者が都道府県等に報告する義務が課せられました。
最終的には、令和5年10月より有資格者による事前調査が実施義務となることが決定するとわかったので、石綿に特化した会社をしようとなりました。
法律規制によりできる限り皆様がアスベストの被害を受けないよう周知の徹底をして、法に則らない解体・改修工事をしてほしくないと思っています。なぜなら親しくしていた方が命を落としてしまっているからです。

仕事へのこだわり

アスベストは「“儲かるからやる”というビジネスでは無い」というのが私の信念です。その部分への共感や、過去の実績をご存じのお客様、既存顧客からの紹介により、専門的にお客様の声に応え、社会を支える一助になりたいと考えています。ただ単純に儲かるから参入するという考えでは、社会貢献にならないと思っています。
金額を安くし大量に捌くということは企業努力ではあるかも知れませんが、根本的に何かを削って(省略して)業務を遂行していると考えられます。これでは従業員さんも満足されませんし、関わる皆さんが幸せにはなれないのです。

今後の展望

「アスベストを飛散させないことが、一番重要である」というのが私の想いです。もちろん、制度設計や法律は重要で、「パブリックコメント」などを通じて提案し、それが届いて実際に法律になるケースも多くあります。
ただ、そうした法律や制度を厳守するためには、私たちのような現場を守る専門家が的確に調査し、忖度せずに根気強く伝えるといった姿勢が重要です。
法改正があればスムーズに対応しながらトップを走り続けます。そして、私たちの信念や技術をより多くの専門家に知っていただくことで、私たちの世代でアスベスト問題を解決し、子どもたちの世代には被害が無くなるような社会にしたいです。

若者へのメッセージ

「夢を持ち、一歩ずつ階段を上って欲しい」ですね。まずは自分が「どのような存在になりたいのか」を思い浮かべてから、そこに到達するまでの道筋を考えてみてください。あとは、その理想に向かって着実に進むだけです。その道のりで得た経験は、かけがえのない資産になります。
いくら知識が豊富で、口先では「いつかやりたい」と言っていても、経験や行動がなければ意味を持たないケースは、社会に出ると山のように出てきます。ビジョンを持って、実行することから始めましょう。
人生の主役はあなた自身です。全ての行動は己が決断したことの連続となります。何事にも覚悟を持って夢に向かって、人生の幸せを掴んでください。