現在の仕事についた経緯
大学で統計学を学んでいた頃から、データ系の仕事に興味がありました。Fintechやビックデータといった領域に携わるために、新卒で金融系の仕事ができるIT企業に入社しました。
証券の基幹システムの開発に携わりましたが、日本の古いシステムに触れ、技術の遅れやエンジニアの仕事の環境が良くないことを身をもって実感し、日本の技術力不足やエンジニア不足を解消するためにモダンな技術での開発を行う仕事をするようになりました。
エンジニア不足の中でも、AIエンジニアは特に不足することが予想されているため、AIエンジニアを育成するためにAI関連の仕事を積極的に行っております。
仕事へのこだわり
私が仕事において特にこだわっているのは、「スピード」と「信頼」の2つの要素です。エンジニアとして、顧客との直接のやりとりを含めた上流工程からコーディングまでを一貫して担当しています。
まず、業務を遂行する際にはスピードを意識しています。現代のビジネス環境では、迅速な対応が求められる場面が非常に多く、早く結果を出すことが競争力の一つであると考えています。
例えば、ある大規模なプロジェクトでは大手企業との入札競争になりました。実績や体制だけを見るとその企業との競争は厳しいものでしたが、相手がプロダクトを1年かけてつくるスケジュールを提案したのに対し、弊社は1/3である4ヶ月での構築提案を行いました。具体的には、アジャイル手法を取り入れ、提案の段階でヒアリングを丁寧にこなして要件定義まで完了させ、モダンな開発技術を使用して開発期間を抑えることを提案し、受注につなげました。
一方で、スピードだけに固執してしまうと、品質が犠牲になる可能性があります。そこで重要になるのが、顧客の信頼を損なわないようにすることです。信頼は一度失うと取り戻すのが難しいものであり、顧客に安心して任せていただくためには、品質の維持が不可欠です。
特に顧客との直接のやりとりでは、要件定義や仕様確認の段階で詳細にヒアリングを行い、誤解や漏れがないように努めています。また、相手の出す要件以上の開発を行うことを心がけております。
その際に大切なのはエンジニアとしての経験だけでなく、顧客が本当に解決したい課題は何なのか、自分がこれまでに経験したものの中から似たような経験がないかを考え、事前に起こりうる事象を予測することです。
以上のように、常に「速さと正確さの両立」を心掛けています。スピードを意識しつつも、細部にまで注意を払い、確実な結果を出すことを目指しています。
重要な決定を行う前には、必ずデータの再確認や関係者との意見交換を行い、誤りがないよう努めています。このような取り組みを続けることで、クライアントからの信頼を維持し、長期的な関係を築いていくことができると信じています。
若者へのメッセージ
まず、「挑み続けること」の大切さです。どんな状況でも挑戦を続けること。私も幾度となく壁にぶつかりましたが、その度に挑戦し続けたことで、今の自分があります。仮に壁に跳ね返されたり、自分の望むような結果が出なくても、挑み続けること自体に価値があると思います。新しいことに挑戦するのは少しの勇気とエネルギーが必要ですが、挑戦を続けることで、挑戦すること自体に慣れます。そうなると自ずと新しい道が開けるのではないかと思います。
「仕事は楽しいこと」も忘れてはいけません。社会人は大変だとか、仕事はつまらないものだと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、本来仕事は楽しいことだと私は思います。仕事の中に楽しみを見つけることで、毎日が充実しますし、成果も自然とついてきます。
最後に、「自分の未来に真剣に向き合うこと」です。自分が何をしたいのか、どんな未来を描きたいのかを真剣に考え、それに向けて行動することが大切です。そのためには、仕事を楽しみながら挑戦を続けること。自分の一度きりの人生に後悔を残さないための未来は自分の手で切り開くしかありません。諦めずに自分の未来と向き合ってください。