現在の仕事についた経緯

大学生の頃、インターンに軽い気持ちで臨んだのですが、選んだ「未来電子」はインターン教育に力を入れていて、渡された課題図書がビジネスへの興味を引き起こしました。「マンガしか読まなかったのに、日経新聞を読むようになるとは思わなかった」と笑いながら振り返ります。

1年半のインターンを経て、急成長する上海市場に魅力を感じ、日系企業のリストを作成しました。人脈を駆使して「明日のチーム」に飛び込み営業に挑戦。「砂嵐が吹き荒れる地方も回ったり」と、その経験が起業への道を切り開いたと思います。

高校2年生から芽生えた起業への興味は、家族の経済的変化に大きく影響されていました。「自己破産を知ったとき、逆にラッキーだと思った」と、リスクを恐れない若さが支えとなっていたようです。シリコンバレーの起業家に憧れ、2022年11月30日にChatGPTが登場したとき、「これは世界が変わる!」と感じ、さらに知識を深めていきました。

2023年にはAIツール開発を手がける「株式会社デジライズ」を設立し、情熱と挑戦はこれからも続いていくと確信しています。未来がどのように展開していくのか、ますます楽しみです。

仕事へのこだわり

仕事へのこだわりは、家庭環境から大きく影響を受けています。祖父は流し台のシンクを製造する会社の社長でしたが、父親がその会社を継ぐと経営が悪化し、最終的に自己破産を迎えました。「十何億の借金を抱えて、豪邸から大阪の2部屋の家に引っ越すことになった。その時の生活は一変しました」と、当時の状況を振り返ります。

高校生の頃、母親から自己破産の事実を知らされたとき、意外にも「ラッキー!」という感情が芽生えたそうです。「自己破産しても10年以上、僕にはバレなかった。3人の息子を育て上げた母親の強さに感謝しています。日本にはセーフティーネットが充実しているので、リスクを感じることはありませんでした」と冷静に受け止めています。

また、性格も挑戦心を育てる要因となっています。昔から学級委員長や野球部キャプテンを務めていた彼は、「イーロン・マスクのような経営者に憧れていて、1%の人たちがクリエイティブな挑戦をしないと、社会は発展しないと思っています」と熱く語ります。

このような背景から、「失敗しても死なない」というマインドを持つに至り、新しいことに挑戦することが面白いと感じています。それが仕事へのこだわりにつながっています。

現在は自らのビジネスを展開し、日々新たな挑戦を続けています。「どんな状況でも、面白いことをやりたいという思いが強いです。成功だけでなく、失敗も含めて成長の一部だと思っています。」と情熱を持って語ります。

家庭環境と性格の影響が重なり、独自の視点で仕事に取り組んでいます。これからの挑戦が、どのように社会に影響を与えるのか、注目が集まっています。

若者へのメッセージ

起業には多様な選択肢があると語られています。「今は起業をワンストップで支援してくれるサービスも多く、例えばGMOの『起業の窓口』では、起業に必要な情報を一から十まで得られ、自分の目的に合ったサービスを選べる」と、便利なサポートの存在に感謝が示されています。

初めて上海で共同創業した際には専門家に助けられ、二度目の起業では独学で準備を進めたそうです。「損益計算書を自分で作れる基本的な知識は必要ですが、成功にはそれ以上のものが求められる」とのことです。

最も重視されるのは「営業力」。自己資金で起業したため資金調達に悩むことはなかったようですが、「初めのうちは、自分で売上を作ることが重要」と強調されています。具体的には、テレアポで100件の成約を目指すような計画を立てることが勧められています。

成功する経営者はスモールビジネスからスタートすることが多いと指摘され、「孫正義やイーロン・マスクも、まずは小さな会社を立ち上げています」とのことです。共同創業では信頼できるメンバーとの出会いが不可欠で、「3回の共同創業での失敗から、信頼できる仲間が必要だと学びました」と経験をもとに語られています。

起業を考える若者には、ITスキルの習得が勧められています。ノーコードツールを使えば簡単にWEBサイトを作ることができ、「例えば飲食店にDMを送って営業をかければ、すぐに売上を上げられる」と具体的な成功例が挙げられています。

起業の目的は人それぞれですが、「自由を求める、社会課題を解決したい、仲間と会社を大きくしたい」といった多様な目的が認められています。しかし、起業には覚悟が必要で、「まずはアクションを起こすこと。登記から始めるべき。」と力説されています。

また、「日本の生成AIの普及率を3年以内に8割にする」というミッションが掲げられ、「これにより、企業の生産性向上を図り、従業員がもっと楽しく働けるようにしたい」との思いが伝えられています。

最後に、「失敗を恐れず、自分の武器を磨き続けてほしい」というメッセージが若者に向けて送られ、起業の世界は広く、挑戦することで新たな可能性が広がると信じられています。