現在の仕事についた経緯
私が今の仕事に就いた経緯は、元々「ゼロから1を生み出すこと」が好きだったからです。
最初は、コック、大工、自動車整備士といった職業に興味を持っていましたが、スキーを職業にしたいと思うようになりました。しかし、スキーをしていて気づいたのは、スキーだけでは生計を立てるのは難しいという現実でした。
そのため、自分の将来を見据えて、料理の道に進むことを決意しました。イタリアに留学して5年間を過ごし、その間に本場の料理や文化を学びました。お金がない中でも、イタリアでの経験は非常に貴重で、楽しさや成長を感じることができました。経済的には厳しかったものの、学びと経験を積むことができたことは、今の自分にとって非常に大きな財産です。
その後、日本に帰国し、渋谷で自分のお店を開くという目標を実現させました。これまでの道のりは決して簡単ではありませんでしたが、夢を追い続けることで今の仕事に辿り着くことができました。
仕事へのこだわり
私の仕事に対するこだわりは、単にお店を運営することに留まらず、お店を地域の人々が繋がる場所として活用することです。お客様とのコミュニケーションを大切にし、その場で人々が自然と交流できるような空間を作ることに力を入れています。日本では、コミュニケーションの壁が高いと感じることがよくありますが、私はそれを乗り越えるために「浅く広く」よりも「深く狭い」繋がりを大切にしています。
また、イタリアで学んだことの一つに、思ったことをすぐに言う直球の文化があります。私は自分から深くコミュニケーションを取るのが得意ではありませんが、それを補うために自分が関わる場所を作り、人々が積極的に交流できる場を提供することを目指しています。そのようにして、地域の人々と強い絆を築いていきたいと考えています。
若者へのメッセージ
今の20代は非常に素晴らしい世代だと思います。現実をよく理解していて、チャレンジ精神も旺盛です。多くの若者は自分の将来について真剣に考え、積極的に行動しています。挨拶がきちんとできるなど、社会の良い部分を既に持っていると感じています。
大切なのは、その良い部分をさらに伸ばし、社会に対して前向きな影響を与えていくことです。失敗を恐れず、何度でも挑戦できる環境を整えていくことが必要だと考えています。「出る杭は打たれる」という考え方ではなく、出る杭をどんどん伸ばしていく社会が理想です。
そして、経験豊富な人々は若者をサポートし、彼らが自由に挑戦できるように後押ししていくべきだと思います。若者には明るい未来が広がっていると感じていますし、彼らの活躍が社会を変えていく力になると信じています。